総合旅行業務取扱管理者と世界遺産検定で出題されるオーストラリアの地理についてまとめてみました。
こんな方におすすめ
・高校地理が得意で、さらに地理を学びたい方
・オーストラリアについて知りたい方
・総合旅行業務取扱管理者受験者
・世界遺産検定受験者
試験対策を行う前に
試験対策の前にオーストラリアの州、主要都市を覚えておくと、何処に何があるのかが引き出しやすくなるので、学習が楽になります。
総合旅行業務取扱管理者試験 対策
オーストラリア連邦
首都:キャンベラ
通貨:オーストラリア・ドル
クイーンズランド州
オーストラリア大陸北東部に位置する州。
州都はブリズベン。
ケアンズ
クイーンズランド州北東部のヨーク岬半島の付け根に位置する都市。
美しい珊瑚礁が広がるグレート・バリア・リーフの玄関口。
キュランダ観光鉄道(キュランダ高原列車)の出発駅がある。
グレート・バリア・リーフ
クイーンズランド州沿岸に2600kmに渡って続く世界最大の珊瑚礁群。
グリーン島、ヘイマン島、ハミルトン島などのリゾート地がある。
世界遺産に登録されています。
キュランダ観光鉄道(キュランダ高原列車)
世界最古の熱帯雨林が広がるアサートン高原の玄関口キュランダとケアンズを結ぶ鉄道。
電車内から滝や渓谷などの自然を眺めることができるため人気。
ブリズベン(ブリズベーン)
クイーンズランド州南東部に位置する州都ブリズベン。
オーストラリア第3の都市。
周辺にはゴールド・コーストをはじめ多くの海浜リゾート地があります。
ローンパイン・コアラ保護区
世界最大規模のコアラ園で、コアラと記念撮影を撮ることができます。
ゴールド・コースト
ブリズベンの南東に位置する海浜リゾートや観光保養地がある都市。
市内のサーファーズ・パラダイスは、エンターテイメントと観光の中心地となっています。
また、サーファーズ・パラダイスの南にあるカランビン野鳥園が有名。
カランビン野鳥園
サーファーズ・パラダイスの南にある野鳥保護区。
オウムやペリカンなどの鳥類と触れ合うことができます。
ニューサウスウェールズ州
オーストラリア大陸南東部に位置する州。
州都はシドニー
シドニー
2000年の夏季オリンピック開催地。
シドニー湾口に建つオペラハウス、
シドニー湾にかかる巨大な鉄橋であるハーバーブリッジ、
海の玄関口であるサーキュラー・キー、
人気のビーチであるボンダイ・ビーチ、
シドニーの西方にあるブルー・マウンテンズ国立公園が有名。
オペラハウス
シェル(貝殻)を重ねたようなデザインのオペラハウス。
シドニーのランドマーク的な存在で、世界遺産に登録されている。
ハーバー・ブリッジ
シドニー湾にかかるアーチ型の巨大な鉄橋。
オペラハウスと同様にシドニーのランドマーク的な存在として知られている。
サーキュラー・キー
シドニー中心業務地区(シドニーCBD)の北縁に位置するシドニーの海の玄関口。
ショッピングモール、公園、レストランが軒を連ねる。
ボンダイ・ビーチ
シドニーの人気のビーチ。
2000年に開催されたシドニーオリンピックのビーチバレー会場となっています。
ブルー・マウンテンズ国立公園
シドニー西方にある国立公園。
ユーカリの樹海などの高原森林地帯や、
3つの奇岩が立ち並んだ「スリー・シスターズ」が有名。
世界遺産に登録されています。
オーストラリア首都特別地域
キャンベラ
オーストラリアの首都。シドニーとメルボルンの中間に位置する。
ビクトリア州
オーストラリア大陸南東部に位置する州。
州都はメルボルン
メルボルン
オーストラリア南東部に位置するビクトリア州の州都。
同国第2の都市。
イギリスの伝統を受け継ぐ壮麗な建物や庭園がある。
→世界遺産「王立展示館とカールトン庭園」
フィリップ島
メルボルン南東の沖合に浮かぶ島。
日没時に観ることができるペンギンのパレードが有名。
南オーストラリア州
オーストラリア大陸南部に位置する州。
州都はアデレード
アデレード
南オーストラリア州の州都。
オーストラリア第5の都市。
南西海上に浮かぶカンガルー島は、野性動物の宝庫で、カンガルーやコアラなどの動物が見られる。
西オーストラリア州
オーストラリア大陸西部に位置する州。
州都はパース
パース
西オーストラリア州の州都。
オーストラリア第4の都市。
オーストラリアで最も美しい街と言われており、保養地として有名。
周辺の観光地には、
外港のフリマントル、
沖合のロットネスト島、
奇岩群のピナクルズがある。
フリマントル(フリーマントル)
パース郊外の港町。
州最大の港町で、19世紀末のイギリスのコロニアル調の建物が遺っている。
1987年にヨットレース「アメリカスカップ」の開催地となり、世界的に知られるようになった。
ロットネスト島
パースの沖合に浮かぶ島。
美しいビーチが多く、有袋類のクォッカが棲息してることで有名。
ピナクルズ
パースから北西に約200㎞に位置するナンバン(ナンブング)国立公園内にある石柱の奇岩群。
原野に林立するこの奇岩は「荒野の墓標」と呼ばれています。
シャーク湾
西オーストラリア州の西海岸中央部に位置する湾。
餌付けされた野性のイルカと触れ合うことができるモンキー・マイアがある。
世界遺産に登録されている。
※詳しくは、世界遺産の欄で紹介
ノーザン・テリトリー
オーストラリア大陸北部に位置する準州。
州都はダーウィン。
ダーウィン
ノーザン・テリトリーの州都。
オーストラリア最大規模の国立公園であるカカドゥ国立公園の玄関口。
カカドゥ国立公園
先住民アボリジニ(アボリジニナル)による壁画が多く遺っている。
世界遺産に登録されている。
アリススプリングス
オーストラリア大陸の中央部に位置する都市。
アウトバック(辺地)の首都と呼ばれ、エアーズ・ロックやマウント・オルガの玄関口となっています。
エアーズ・ロック
オーストラリア大陸のほぼ中央にある巨大な一枚岩。アボリジニの言葉で「ウルル」。
アボリジニの聖地となっており、世界遺産にも登録されています。
マウント・オルガ
エアーズロックの西方にあるドーム状の岩が集まった岩山群。
アボリジニの言葉で「カタ・ジュタ」。
こちらもエアーズロックと同様に世界遺産に登録されています。
タスマニア州
オーストラリアの南方に浮かぶタスマニア島。
島全体が一つの州で、州都はホバート。
オーストラリア最大の島で、最小の州。
島の南西部はタスマニア原生地域として世界遺産に登録されています。
ワイン
シドニー郊外 ハンター・バレー
メルボルン郊外 ヤラ・バレー
アデレード郊外 バロッサ・バレー
鉄道
主な鉄道として、オーストラリアを
横断するインディアン・パシフィックと、
縦断するザ・ガンがあります。
インディアン・パシフィック
オーストラリア東部のシドニーから南部のアデレードを経由し、西部のパースを結ぶ、全長4350kmを3泊4日で運行する横断鉄道。
476kmと世界で最も長い直線線路があることで有名。
ザ・ガン
ノーザン・テリトリーの州都ダーウィンからオーストラリア中央部に位置するアリス・スプリングスを経由し、南部の大都市アデレードまでを結ぶ、全長3000kmを2泊3日で運行する縦断鉄道。
世界遺産検定
2級
2級で出題されるカナダの世界遺産は7件あります。
クイーンズランド州
グレート・バリア・リーフ
クイーンズランド州沿岸に2600kmに渡って続く世界最大の珊瑚礁群。
サンゴはポリプと呼ばれる構造を持つ生物で、
分裂しながら大きな群体へ成長し、珊瑚礁を形成しています。
この珊瑚礁が形成されることで、複雑な海底地形となり、海洋生物の格好の生息地となっています。
そのため、グレートバリアリーフでは多くの魚類や軟体動物が多く見られています。
なお、地球規模の海水温の上昇や港湾開発などにより、サンゴの数が減少しており、
対策が求められています。
※ポリプについては、1級の欄で紹介。
クイーンズランド州とニュー・サウス・ウェールズ州
オーストラリアのゴンドワナ多雨林群
太古に存在したと言われるゴンドワナ大陸動植物相を伝える貴重な自然遺産。
豊富な降水量によって雨林が点在しており、世界最大級の多雨林帯となっています。
多雨林帯にはゴンドワナ大陸の代表的な被子植物であるナンキョクブナといった植物や、
ヒメウォンバット、パルマワラビーなどの希少種が生息しています。
ゴンドワナ大陸
かつて存在したと言われる巨大大陸。
この巨大大陸が分裂して、
現在の南アメリカ、アフリカ、オーストラリア、インド、南極などの大陸が誕生したとされている。
ニュー・サウス・ウェールズ州
ウィランドラ湖群地域
複合遺産
約1万8500年前に干上がっていた湖跡。
湖周辺では、ホモ・サピエンスの骨や3万年前のアボリジニの遺産が発見されています。
西オーストラリア州
シャーク湾
西オーストラリア州西岸中央部に位置する湾。
世界有数のジュゴンの生息地。
世界最大の海藻藻場として知られており、
藍藻(シアノバクテリア)類の死骸と泥粒などによって作られる層状の構造をもつ岩石ストロマトライトが多く見られる。
ノーザン・テリトリー
カカドゥ国立公園
複合遺産
オーストラリア大陸北部に位置する同国最大の国立公園。
マングローブ、熱帯雨林、断崖などの様々な自然景観が見られ、
一帯の土地は先住民のアボリジニの所有地として認められており、現在もアボリジニが居住しています。
また公園内には、人類最古の石器や壁画が発見されており、
壁画はアボリジニの生活や宗教などをモチーフとした動物や人間の絵に、骨格や内臓が透視するように描かれた「X線画法」と呼ばれる技法を用いられています。
特に公園東部のウビル・ロックやノーランジー・ロックの壁画が良好な状態で保存されています。
タスマニア州
タスマニア原生地域
複合遺産
タスマニア島南西部にある5つの国立公園からなる原生地帯。
氷河によって侵食された氷河地形を有している。
かつてゴンドワナランドの一部だったと考えられており、
島内にはタスマニアデビルや有袋類などが生息している。
また、先住民のタスマニア・アボリジニがステンシルを用いた岩絵を描いており、
現在も色鮮やかな状態で遺っている。
※ステンシル…文字や絵柄を切り抜いた型を当て、上から絵の具やスプレーなどで塗る技法。
イギリスを拠点とする素性不明のアーティストのバンクシーも切り抜いた型にスプレーを用いて描いています。
ニュー・サウス・ウェールズ州、西オーストラリア州、タスマニア州
オーストラリアの囚人遺跡群
18世紀から19世紀にかけ大英帝国によって建てられた刑務所の遺跡。
遺跡の多くは、シドニー近郊やフリマントル、タスマニア島、ノーフォーク島に点在しており、
現在11の施設が世界遺産に登録されています。
この囚人遺跡群は、大英帝国による大規模な囚人流刑と、囚人の労働力を利用した植民地拡大政策という側面や、先住民アボリジニの居住地を追いやった側面から負の遺産の一つとして考えられています。
1級
1級で出題されるカナダの世界遺産は20件あります。
クイーンズランド州
グレート・バリア・リーフ
クイーンズランド州沿岸に2600kmに渡って続く世界最大の珊瑚礁群。
サンゴはポリプと呼ばれる構造を持つ生物で、
分裂しながら大きな群体へ成長し、珊瑚礁を形成しています。
この珊瑚礁が形成されることで、複雑な海底地形となり、海洋生物の格好の生息地となっています。
そのため、グレートバリアリーフでは多くの魚類や軟体動物が多く見られています。
なお、地球規模の海水温の上昇や港湾開発などにより、サンゴの数が減少しており、
対策が求められています。
※ポリブとは、刺胞動物の体の一部で、基盤の上に固着した状態で生活するのに適した形態の総称。
イソギンチャクのように固着して触手を広げるもののことです。
クイーンズランドの湿潤熱帯地域
貿易風の影響で多量の雨が降る熱帯雨林
原始的な有袋類であるニオイネズミカンガルーが生息している。
フレーザー島
オーストラリアのクイーンズランド州にある世界で最も大きな砂の島。
砂が広がっている理由は、古期造山帯のグレート・ディヴァイディング山脈の風化によって削られた砂が堆積したためと言われています。
この島は、約1万9000年前に先住民バッチュラ族がこの地に定住。
フレーザー島の名前は、キャプテン・ジェームス・フレーザの妻であるエリザ・フレーザーが乗船していたスターリング・キャッスル号が難破しこの島へ流れ着いたのが由来とされています。
※諸説あり。
クイーンズランド州とニュー・サウス・ウェールズ州
オーストラリアのゴンドワナ多雨林群
クイーンズランド州とニュー・サウス・ウェールズ州の一部に広がる多雨林地帯。
太古に存在したと言われるゴンドワナ大陸動植物相を伝える貴重な自然遺産で、
豊富な降水量によって雨林が点在しており、世界最大級の多雨林帯となっています。
多雨林帯にはゴンドワナ大陸の代表的な被子植物であるナンキョクブナといった植物や、
ヒメウォンバット、パルマワラビーなどの希少種が生息しています。
ニュー・サウス・ウェールズ州
シドニー・オペラハウス
計画決定当時は無名であったデンマークの建築家ヨーン・ウッツォンが建築設計競技(コンペ)に勝利し、設計したオペラハウス。
設計概念の独創性と建築技術や構造設計の困難さなどにより、
1959年の着工から14年後の1973年に竣工した。
このオペラハウスには、世界最大級のパイプオルガンを持つコンサートホールをはじめ、ジョーン・サザーランド劇場やリハーサル室、レストランも兼ね備えています。
また、世界遺産登録時に建築家が存命中であった珍しい例であり、
風景との調和がとれた美しさや都市彫刻としての完成度の高さから、
世界遺産の登録基準(ⅰ)のみで世界遺産に登録されています。
グレーター・ブルー・マウンテンズ地域
ブルー・マウンテンズ国立公園とその周辺の公園の総称。
シドニー西方にある高原森林地帯で、
壮大な砂岩の台地、断崖、91種類のユーカリが自生する原生の硬葉樹林が広がっている。
地域内には、3つの奇岩「スリー・シスターズ」や1億年以上前の植物ウォレミマツがある。
ウィランドラ湖群地域
複合遺産
約1万8500年前に干上がっていた湖跡。
湖周辺では、
保存状態の良い大型有袋類の化石や、
ホモ・サピエンスの骨、3万年前のアボリジニの遺産が発見されています。
ロード・ハウ島群
オーストラリア大陸から東に600km離れた所にある島群で、
ニュー・サウス・ウェールズ州に属しています。
約6900万年前の楯状火山が海水に浸食されて出来た島群で、
島群の中で最も大きな島はロード・ハウ島。
南部にガウアー山とリッジバード山がそびえ、世界最南端とされる珊瑚礁が広がっています。
また島内には、飛べない鳥で固有種のロードハウクイナが生息しています。
ビクトリア州
王立展示館とカールトン庭園
1880年、1888年にメルボルンで開催された万国博覧会の展示会場。
王立展示館はビサンツ、ロマネスク、ルネサンスなど様々な様式を融合した建物となっている。
19世紀から20世紀初頭にかけて世界各地で開催された万国博覧会の歴史を今に伝える建造物として、
敷地内のカールトン庭園と共に世界遺産に登録されています。
ブジ・ビムの文化的景観
ブジ・ビムは、ビクトリア州南西部の死火山およびその周辺のコンダ湖、ティレンダラ溶岩流やクルトニッジ湿地に関連する文化的景観地域。
ブジ・ビム内には、先住民グンディッジマラ族が開発した約100㎢の広範囲に及ぶ世界最古の水産養殖地(ウナギ)があります。
西オーストラリア州
シャーク湾
西オーストラリア州西岸中央部に位置する湾。
世界有数のジュゴンの生息地。
その他、マンタなどの魚類や、ミサゴ、アジサシなどの鳥類も生息している。
世界最大の海藻藻場として知られており、
藍藻(シアノバクテリア)類の死骸と泥粒などによって作られる層状の構造をもつ岩石
ストロマトライトが多く見られる。
ニンガルー・コースト
オーストラリア北西部に位置する海岸と海浜公園の総称。
珊瑚礁のニンガルー・リーフ、
近海にはウミガメやジンベエザメの生息。
陸地部分にはカルスト地形が広がり、
ケープレンジ半島には鳥類や爬虫類など貴重な動物が生息している。
パーヌルル国立公園
西オーストラリア州北部のキンバリー地域に位置する国立公園。
奇岩の宝庫で公園の中央部にはバングル・バングルと呼ばれる侵食と風化によってミツバチの巣状や円錐形の奇岩となったもので、アボリジニの言葉で「砂岩」を意味していると言われています。
ノーザン・テリトリー
ウルル=カタ・ジュタ国立公園
オーストラリア大陸中央部に位置する国立公園。
エアーズ・ロックとマウント・オルガが有名となっています。
エアーズ・ロックは、オーストラリア大陸のほぼ中央にある巨大な一枚岩で、アボリジニの言葉で「ウルル」といいます。
一方、マウント・オルガはエアーズロックの西方にあるドーム状の岩が集まった岩山群で、
アボリジニの言葉で「カタ・ジュタ」といいます。
エアーズ・ロックとマウント・オルガは、アボリジニのアナング族によって聖地として崇められており、
これらの岩山には「夢の時代」に世界を創造した偉大な祖先の魂が眠っているとされています。
ちなみに現在この国立公園は、2084年までオーストラリア政府がアナングから土地を借り受けるかたちで運営されています。
カカドゥ国立公園
複合遺産
オーストラリア大陸北部に位置する同国最大の国立公園。
マングローブ、熱帯雨林、断崖などの様々な自然景観が見られ、
一帯の土地は先住民のアボリジニの所有地として認められており、現在もアボリジニが居住しています。
人類最古の石器や壁画が発見されており、
壁画はアボリジニの生活や宗教などをモチーフとした動物や人間の絵に、骨格や内臓が透視するように描かれた「X線画法」と呼ばれる技法を用いられています。
特に公園東部のウビル・ロックやノーランジー・ロックの壁画が良好な状態で保存されています。
また、公園内には人喰いワニとして知られているイリエワニといった爬虫類やワラビーなどの哺乳類などが生息しています。
タスマニア州
タスマニア原生地域
複合遺産
タスマニア島南西部にある5つの国立公園からなる原生地帯。
氷河によって侵食された氷河地形はクレイドル山=セント・クレア湖国立公園一帯に多く見られ、
中でもセント・クレア湖はオーストラリアで最深の湖とされている。
タスマニア島は、かつてゴンドワナ大陸の一部だったと考えられており、
島内にはタスマニアデビルや有袋類などが生息。
先住民のタスマニア・アボリジニがステンシルを用いた岩絵を描いており、
現在も色鮮やかな状態で遺っている。
※ステンシル…文字や絵柄を切り抜いた型を当て、上から絵の具やスプレーなどで塗る技法。
イギリスを拠点とする素性不明のアーティストのバンクシーも切り抜いた型にスプレーを用いて描いています。
マッコーリー島
オーストラリア大陸と南極大陸のほぼ中間点にある無人島で、タスマニア州に属する。
インド・オーストラリアプレートと太平洋プレートの衝突で隆起した島で、
マントルが噴出した玄武岩が海面に露出している部分がある。
島内には、オットセイやロイヤルペンギンなどが生息しています。
マントル…地球の中心核(コア)と地殻の間にある高温の固体層。
ニュー・サウス・ウェールズ州、西オーストラリア州、タスマニア州
オーストラリアの囚人遺跡群
18世紀から19世紀にかけ大英帝国によって建てられた刑務所の遺跡。
遺跡の多くは、シドニー近郊やフリマントル、タスマニア島、ノーフォーク島に点在しており、
現在11の施設が世界遺産に登録されています。
主な施設には、
ニューサウスウェールズ州のハイド・パーク・バラックス、パラマッタの旧総督官邸、コッカトゥー島。
西オーストラリア州のフリーマントル刑務所
タスマニア州のカスケード女子工場、ポート・アーサー刑務所、ソルトウォーター・リヴァーの炭鉱史跡、ダーリントン保護観察所。
ノーフォーク島のキングストンとアーサーズ・ヴェールの歴史地区
これらの囚人遺跡群は、大英帝国による大規模な囚人流刑と、囚人の労働力を利用した植民地拡大政策という側面や、先住民アボリジニの居住地を追いやった側面から負の遺産の一つとして考えられています。
クイーンズランド州と南オーストラリア州
オーストラリアの哺乳類化石地域
クイーンズランド州のリバーズレーと南オーストラリア州のナラコーアテにある哺乳類の化石地域。
両地域とも多数の哺乳類の化石が発見されており、
リバーズレーでは、ゴンドワナ大陸に生息していたとされる哺乳類の化石や、現生しているニセフクロモモンガやフクロモグラ属の化石、
ナラコーアテ付近の洞窟で完全な骨格を残したティラコレオ(有袋類のライオン)の化石が発見されています。
オーストラリア領土
ハード島とマクドナルド諸島
ハード島は、南極に程近いオーストラリア領の無人島。亜南極圏唯一の活火山島です。
マクドナルド諸島やその海域を含め、世界遺産に登録されています。
ハード島には標高2745mのモーソン・ピーク(マウソン山)がそびえ、
島全体が氷河で閉ざされているため、生育する植物は数種の草や苔に限られている。
また、アザラシ、ペンギン、アホウドリなどが繁殖を続けています。
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