本日は、コペンハーゲン滞在中にラーメンが無性に食べたくなったら訪れるべきラーメン屋を紹介したいと思います。
そのお店の名前はSlurp Ramen Joint。
Slurpは、「すする」を意味します。
欧米人は食事中に音を立てるのはマナー違反のため、そもそも麺をすする文化がありません。
悪しき行為を店名にした攻めのラーメン屋です笑
ちなみに、麺をすすると風味が嗅覚にも刺激し、よりラーメンを美味しく頂けるので、理にかなった行為です。ラーメンをすすることについて、マナーを取るか、理屈を取るか、はたまたラーメン文化を取るか、あなたはどっち?
さて、そんなSlurp Ramen Jointですが、オープンしたのは2017年。
オーナーは、2024年に惜しくも閉店した伝説のレストランNoma出身のPhilipp Inreiter氏。
Philipp Inreiter氏が日本に訪れた際に、
日本のラーメンを食べて感動し、コペンハーゲンにも本格的なラーメンを届けたいという情熱から始まったラーメン屋です。
※Noma …コペンハーゲンにあったレストラン。世界のレストラン・ベスト50にて、何度も1位を獲得
先に言ってきますと、日本の下手なラーメン屋より美味いです。
ヨーロッパでいくつかラーメン屋に挑戦したことがありますが、ダントツです。
過去にロンドンのラーメン屋を紹介していますが(もちろん紹介したお店も美味しいです)、
このお店は日本をリスペクトし、かつデンマークの文化も融合している気がします。
場所
地下鉄のNørreport St駅から徒歩4分くらいです。
近くにある市場「TorvehallerneKBH」に散歩するのもお勧めです。
外観
一見、ラーメン屋には見えない抑えめな感じとなっています。
むしろシンプルでおしゃれです。
窓ガラスの奥にドラゴンボールの悟空笑
内観
若干、和のテイストを用いてる感じのインテリアです。
また、店のマスコットキャラにネオンを使っているのは、
外国人がイメージするサイバーパンクな東京からかな?
私が注文したラーメン
私は醤油ラーメンを注文しました。
175 DKK(日本円:3825円 ※2025年現在)
ちなみに欧米では珍しく、お水は無料となっています。
ラーメンはこちら
鶏ガラをベースにした醤油スープとなっています。
淡麗系で澄み切ってて美しい!
具材のチャーシューは、
デンマークは養豚が盛んな国なので、おそらく自国の豚肉を使用してるのではと思います。
煮卵は、
よく味が染み込んだ卵となっています。醤油ラーメンの味を深めてくれます。
緑色の葉は、
スイパ(酸葉)または、ガーデン・ソレルと呼ばれるヨーロッパでよく食される野菜です。
読んで字の如く、やや酸味があるほうれん草のような感じでした。
グレーの具材は、
マッシュルームペースト。
一見、蟹味噌かと思いましたが、
マッシュルームの味が凝縮されており、
好みが分かれる味な気がしました。
麺はデンマーク産のオーガニック小麦を使っているらしく、醤油ラーメンに合った麺の太さと硬さとなっています。
総じて丁寧なラーメンです。
出汁の効いたスープもゴクゴク飲め、
麺もツルツルしていてまさにすすりたくなります。
そして、日本のラーメンには使用しないだろうスイパとマッシュルームペーストが
この店のオリジナルとなっており、いいアクセントとなっています。
ただ真似るだけでなく、自国のスタイルを落とし込んだ素晴らしいラーメンでした。
私の中でヨーロッパで一番美味いラーメンです。
コペンハーゲンに訪れた際は是非、行ってみてください笑
それでは。
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