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まとめて覚える!資格試験対策地理 〜ベルギー編〜

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地理

総合旅行業務取扱管理者と世界遺産検定で出題されるベルギーの地理についてまとめてみました。

こんな方におすすめ

・高校地理が得意で、さらに地理を学びたい方
・ベルギーについて知りたい方
・総合旅行業務取扱管理者受験者
・世界遺産検定受験者

試験対策を行う前に

ベルギーの主要都市の位置関係を先に学んでおくと、この先の資格対策がスムーズになります。

最大の都市は首都のブリュッセル
第二の都市はアントワープ
第三の都市はヘント、
第四の都市はシャルルロワ、
第五の都市はリエージュ
第六の都市はブルージュとなります。

総合旅行業務取扱管理者試験 対策

ベルギー王国
首都:ブリュッセル
通貨:ユーロ
公用語:ドイツ語、フランス語、オランダ語

ブリュッセル

ベルギー中部に位置する首都。
EUとNATOの本部が置かれる国際都市。
市内の広場グランプラスは世界遺産に登録されています。

グランプラス

市庁舎とギルド・ハウスに囲まれた広場。
ブリュッセル随一の観光名所で、世界遺産に登録されています。

小便小僧

街のシンボルとなっています。
またパロディとしてブリュッセル市内には、「小便少女」、「小便犬」がいます。

アントワープ

出典:Fuss – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0

ベルギー北部に位置するアントワープ州の州都。
ヨーロッパ最大級の貿易港を持つベルギー第2の都市。
「フランダースの犬」の舞台で有名。
バロック期の画家ルーベンスが活躍した地としても知られています。

アントワープ市大聖堂

出典:Rolf Kranz – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0

街の中心にあるマルクト広場に面して立つ教会。
ルーベンスの「キリスト降架」があることで知られています。

マルクトとは、ドイツ語、オランダ語/フラマン語などがおもに用いられる地域において、市場を意味する。

ブルージュ

出典:© Hans Hillewaert, CC 表示-継承 3.0

ベルギー北西部に位置する西フランドル州の州都。
「水の都」と呼ばれる運河と橋の街として名高い都市で、
市内には中世の街並みも多く残っています。

マルクト広場を中心とした旧市街の歴史地区や鐘楼
ベギン会修道院は世界遺産に登録されています。

ブルージュのベギン会修道院
出典:Donar Reiskoffer, CC 表示 3.0

リエージュ

出典:By A.Savin – Own work, CC BY-SA 3.0

ベルギー東部に位置するリエージュ州の州都。
ベルギー第5の都市で工業が盛ん。

日本人がベルギーワッフルと呼ぶリエージュ式ワッフル発祥の地。
市内には君主司教宮殿(プランス・エベック宮殿)や聖パウロ大聖殿があります。

君主司教宮殿
出典:By Marc Ryckaert – Own work, CC BY-SA 4.0

世界遺産検定

ベルギーの世界遺産は文化遺産14件、自然遺産1件の計15件です。

2級

ブリュッセルのグラン=プラス

ブリュッセルの中心にある広場。
ケルンとフランドル地方を結ぶ交通の要地として、
13世紀から14世紀にかけてギルドが出現し
、広場の周辺に様々な職人と商人のギルドハウスが立ち並んだ。

1695年にルイ14世の命を受けてフランス軍が侵攻。
建造物が多く焼失したが、ギルドの人々の努力によって、街はわずか4年で再建
これまでのギルドハウスは木造であったが、
バロック様式などを取り入れた石造りへと変更された。

建築家ヴィクトル・オルタの主な都市邸宅群 (ブリュッセル)

19世紀末から20世紀にかけて活躍した建築家ヴィクトル・オルタ。

ブリュッセル市内に設計した邸宅がいくつか残っており、そのうち4棟が世界遺産に登録されています。

オルタの時代は石造りの建築が主流でしたが、当時の新素材であったガラスを積極的に用いたり、
植物的な曲線装飾を取り入れていたため、オルタの建築はアール・ヌーヴォーの先駆けとなったと言われています。

ストックレー邸

出典:Photo by PtrQs, CC 表示-継承 4.0

ブリュッセルの高級住宅街に建つ銀行家A.ストックレーの邸宅。
ウィーン分離派(ゼツェッション)の中心メンバーであったヨーゼフ・ホフマンが建築・絵画・彫刻・装飾が統合して一つの作品とするという考えのゲザムトクンストヴェルクの方針を基に1911年に竣工した建物です。

当時はアール・ヌーヴォーの時代であって、建物は直線的で、曲線が主体でしたが、
ストックレー邸は平面と直線を多用しており、革新的なものとなっており、
その後のアール・デコ、モダニズム建築が生まれるきっかけをつくりました。

1級

ブルッヘ歴史地区(ブリュージュ歴史地区)

ブルッヘ(ブリュージュ)は、13世紀にハンザ都市となり、
13世紀後半から羊毛の輸入で繁栄した都市。

海沿いではなく内陸の都市にありながら運河で北海まで結ばれており、
「北のヴェネツィア」とも言われている。

15世紀に水路に泥が沈殿して船が航行できなくなったことで、徐々に衰退。
そのまま中世の街並みが残されました。

旧市街の中心にあるマルクト広場には、ハンザ都市特有の階段状の破風がついた商館は密集しています。

ブリュッセルのグラン=プラス

ブリュッセルの中心にある広場。
ケルンとフランドル地方を結ぶ交通の要地として、
13世紀から14世紀にかけてギルドが出現し
、広場の周辺に様々な職人と商人のギルドハウスが立ち並んだ。

1695年にルイ14世の命を受けてフランス軍が侵攻。
建造物が多く焼失したが、ギルドの人々の努力によって、街はわずか4年で再建
これまでのギルドハウスは木造であったが、
バロック様式などを取り入れた石造りへと変更された。

フランドル地方のベギン会修道院群

コルトレイクのベギン会修道院
出典:I, LimoWreck, CC 表示 2.5

ベルギー北西部のフランドル地方に点在しているぺギン会修道院群。
オランダやベルギーに残るベギン会のうち、フランドル地方の計13件が世界遺産に登録されています。

修道院というワードが入っていますが、実際は修道院ではなく、
キリスト教の敬虔な生活を送る女性たちが共同生活を行う施設となっています。

ちなみにベルギー最大規模のベギン会修道院は、ルーヴェンのベギン会大修道院です。

ルーヴェンのベギン会大修道院

トゥルネーのノートル=ダム大聖堂

出典:Jean-Pol GRANDMONT – own work, CC 表示 2.5

ベルギー南西部にあるベルギー最古の町トゥルネーにあるノートル=ダム大聖堂。

3層に連なるアーチが特徴の身廊部分などがロマネスク様式で、
内陣部の5つの尖塔などがゴシック様式となっており、
ロマネスク様式とゴシック様式は混在するベルギーを代表的建築物となっています。

プランタン=モレトゥスの家屋・工房・博物館複合体

出典:User:Manfreeed – own work User:Manfreeed, CC 表示-継承 2.5

アントワープにある現存する唯一のルネサンス期とバロック期の印刷出版工房。
フランス出身の出版業者クリストフ・プランタンが16世紀半ばに開いた工房で、
校訂や装丁などが優れており高い評価を受けていたそうです。

その後、跡を継いだヤン・モレトゥスが工房の造本技術をさらに向上させ、
モレトゥス家は1867年まで出版事業を継続していました。

現在は、アントワープ市に売却され、博物館となっています。

建築家ヴィクトル・オルタの主な都市邸宅群 (ブリュッセル)

オルタ博物館

19世紀末から20世紀にかけて活躍した建築家ヴィクトル・オルタ。

ブリュッセル市内に設計した邸宅がいくつか残っており、そのうち4棟が世界遺産に登録されています。

オルタの時代は石造りの建築が主流でしたが、当時の新素材であったガラスを積極的に用いたり、
植物的な曲線装飾を取り入れていたため、オルタの建築はアール・ヌーヴォーの先駆けとなったと言われています。

現在、オルタの自邸兼アトリエはオルタ美術館として公開されています。

ストックレー邸

ブリュッセルの高級住宅街に建つ銀行家A.ストックレーの邸宅。
ウィーン分離派(ゼツェッション)の中心メンバーであったヨーゼフ・ホフマンが建築・絵画・彫刻・装飾が統合して一つの作品とするという考えのゲザムトクンストヴェルクの方針を基に1911年に竣工した建物です。

当時はアール・ヌーヴォーの時代であって、建物は直線的で、曲線が主体でしたが、
ストックレー邸は平面と直線を多用しており、革新的なものとなっており、
その後のアール・デコ、モダニズム建築が生まれるきっかけをつくりました。

また、邸宅内にはオーストリアを代表する画家クリムトの装飾があります。

ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献

パリを拠点として活躍した建築家ル・コルビジェの建築作品を一つの世界遺産として登録しており、
東京にある国立西洋博物館を含め、世界に17箇所の資産で構成されています。

ベルギーでは、アントワープにあるギエット邸が世界遺産に登録されています。

出典:Stomme – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0

コルビジェについては、こちらで書いています。
併せて読んで頂けると幸いです。

ラ・ルヴィエールとル・ルーにあるサントル運河の4つのリフトとその周辺 (エノー州)

出典:By Jean-Pol GRANDMONT – Self-photographed, CC BY 3.0

ベルギー南西部エノー州の運河ラ・ルヴィエールル・ルーにある4つの閘門。

この閘門は、19世紀末に造られたドイツとフランスを結ぶ運河に設置された水力式の船の昇降装置で、
ラ・ルヴィエールとル・ルーの間にある高低差66.2mを4つの閘門で船の昇降していました。

なお、現在は新運河が開通したことで、役目を終えています。

モンス市スピエンヌの新石器時代の火打石採掘地

出典:By Jean-Pol GRANDMONT – Own work, CC BY-SA 3.0

ベルギー南西部に位置するモンス市スピエンヌにある新石器時代の火打石採掘地跡。

6000年以上前の新石器時代のもので、
この採掘地跡では、火打石に使用される石英などが発掘されており、
他にも鉱石を掘り出すための坑道跡や立杭たてあななどが見つかっています。

また、採掘地跡周辺には大規模な集落跡も発見されており、
この集落にて石斧などの磨製石器を製造していたと考えられています。

ワロン地方の主要な鉱山遺跡群

グラン・オルニュ
出典:Par Ines Saraiva — Travail personnel, CC BY-SA 3.0

19世紀から20世紀における炭鉱技術の発展と
世界各地から集まった鉱山労働者の社会的変化と文化的交流などを伝える鉱山遺跡群で、
エノー州の3鉱山とリエージュ州の1鉱山の計4件の鉱山遺跡で構成されています。

この4件の鉱山遺跡の中でも、
ブリューノ・ルナールが設計したグラン・オルニュが最も保存状態が良い鉱山遺跡として知られています。

ベルギーとフランスの鐘楼群

アントワープ市大聖堂

ベルギーのフランドル地方、ワロン地方とフランス北部では、
11世紀から17世紀の鐘楼が多く残っており、現在56の鐘楼が世界遺産に登録されています。

慈善の集団居住地群

出典:Door Funkyxian – Eigen werk, CC BY-SA 4.0

ベルギーとオランダに点在する慈善の集団居住地群は、
19世紀の貧困層の人々への救済措置として慈悲協会によって建てられた建築複合施設です。

また、この施設の入植者による植民地化は、社会改革の模範を示しており、
開拓地は現在、農村として残っています。

ヨーロッパの大温泉保養都市群

ベルギーの都市スパ

ヨーロッパ7カ国、11の温泉都市からなる世界遺産。
ベルギーでは、西部に位置するリエージュ州の都市スパが温泉地で世界遺産に登録されています。

カルパティア山脈とヨーロッパ各地の古代及び原生ブナ林

現在、ベルギー唯一の自然遺産。

ヨーロッパ18カ国にまたがる世界遺産で、ヨーロッパブナの原生林を対象としています。

ベルギーでは、首都ブリュッセルから車で20分ほどの場所にあるソワーニュの森が世界遺産として登録されています。

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