総合旅行業務取扱管理者と世界遺産検定で出題されるオーストラリアの地理についてまとめてみました。
こんな方におすすめ
・高校地理が得意で、さらに地理を学びたい方
・ニュージーランドについて知りたい方
・総合旅行業務取扱管理者受験者
・世界遺産検定受験者
試験対策を行う前に
試験対策の前にニュージーランドの島、主要都市を覚えておくと、何処に何があるのかが引き出しやすくなるので、学習が楽になります。
さらに地形や、主な国立公園の位置も覚えましょう。
総合旅行業務取扱管理者試験 対策
ニュージーランド
首都:ウェリントン
通貨:ニュージーランド・ドル
公用語:英語、マオリ語
北島
ニュージーランド最大の都市:オークランド
首都:ウェリントン
観光・保養地:ロトルア
オークランド
北島の北部に位置するニュージーランド最大の都市。
ヨットが盛んな街として有名で、「帆の街(City of Sails)」と呼ばれる。
ウェリントン
北島の南部に位置するニュージーランドの首都。
坂が多く、赤いケーブルカーが有名。
木造建築である旧政府公邸がある。
ロトルア
北島の中央部に位置する都市。
ニュージーランド随一の観光・保養地。
世界最大の地熱地帯にあるため、温泉や間欠泉などが湧出している。
原住民マオリ族の文化の中心地としても知られている。
ロトルア周辺には、ワイトモ鍾乳洞やタウポ湖がある。
ワイトモ鍾乳洞
ロトルア西方にある鍾乳洞。
世界的にも珍しいツチボタル(グローワーム)が生息することで有名。
タウポ湖
ロトルア南方にあるニュージーランド最大の湖。
マスの釣り場として有名。
トンガリロ国立公園
北島の中央部に位置するニュージーランド最古の国立公園。
ルアペフ山を中心に3つの山からなる山岳国立公園で、
マオリの聖地としての文化的価値も認められ、世界遺産(世界複合遺産)にも登録されている。
南島
クライストチャーチ
南島中部の東岸に位置に位置する都市。
市内にはエイボン川が流れ、「ガーデン・シティ」と称されるほど緑豊かな街並み。
イギリス以外で最もイギリスらしい街と言われている。
ニュージーランド最高峰のクック山を中心とするサザン・アルプス山脈の発着地となっています。
テカポ湖
南島の中央部に位置する湖。
湖水が氷河が削った岩石成分が溶け込んでいるため「ミルキーブルー」と呼ばれる青みがかった乳白色をしている。
世界有数の星空観測スポットで有名。
また、湖畔には石造りの「善き羊飼いの教会」があります。
クック山
南島の西海岸にあるサザン・アルプス山脈の中心をなす山。
国内最高峰の山で、アオラキ/マウント・クック国立公園に属している。
このアオラキ/マウント・クック国立公園は、
近隣の国立公園と共に「テ・ワヒポウナム」の名称で世界遺産に登録されています。
タスマン氷河
クック山麓に広がるニュージーランド最大の氷河。
セスナ機での見学やスキーを楽しむことができる。
クイーンズタウン
南島の南部に位置するワカティプ湖畔にある町。
サザン・アルプス山脈を背景に美しい町で、
フィヨルドランド国立公園内にあるフィヨルドの
ミルフォード・サウンドへの観光拠点となっています。
テ・アナウ
南島の南部に位置するテ・アナウ湖畔にあるリゾート地。
クイーンズタウンと同様にミルフォード・サウンドへの観光拠点となっています。
周辺には、世界的にも珍しいツチボタル(グローワーム)が生息するテ・アナウ洞窟があります。
ミルフォード・サウンド
南島の南西部に位置するフィヨルド。
ニュージーランド有数の景勝地として知られている。
フィヨルドランド国立公園に属している。
このフィヨルドランド国立公園は、
近隣の国立公園と共に「テ・ワヒポウナム」の名称で世界遺産に登録されています。
ダニーデン
南島では、クライストチャーチに次ぐ2番目に大きい都市。
イギリスのスコットランド移民が開拓した街。
そのため、スコットランドの面影を強く残す街として知られ、
「ニュージーランドのエディンバラ」と言われています。
世界遺産検定
ニュージーランドの世界遺産登録件数は3件です。
2級で出題されるのは、トンガリロ国立公園とテ・ワヒポウナム-南西ニュージーランドの2件。
1級では、ニュージーランドの亜南極諸島が追加されます。
トンガリロ国立公園
北島の中央部に位置するニュージーランド最古の国立公園。
ルアペフ山、ナウルホエ山、トンガリロ山の3つの活火山、
エメラルド色のカルデラ湖、溶岩で覆われた荒野など、
火山地帯ならではの景観を見ることができる。
園内にはニュージーランドの国鳥であるキウイをはじめ、
オウムの一種であるカカなどの珍しい固有種が生息している。
ニュージーランドの先住民マオリの聖地でしたが、
18世紀にイギリスの探検家クックがニュージーランドの調査を行って以来、
イギリスからの入植者が増加。
1840年にイギリスの植民地となると、この聖地の周りが入植者により、
放牧地に変えられていった。
そこで、1887年にマオリの一部族トゥファレトア族の首長テ・ヘウヘウ・ツキノ4世は、
この聖地を将来に渡って守り抜くことは困難であると判断し、
この土地をイギリス女王に寄進する代わりに、国家の保護下に置くことを提言。
これにより、1894年にニュージーランド初の国立公園として保護されるようになりました。
そこから年月は過ぎ、1990年に3つの活火山の周辺が自然遺産として登録。
一方で、この地一帯は先住民のマオリとの文化的な繋がりもあるため、
自然と文化を分けて考えることが困難でした。
そのため、
1992年に文化的景観の概念が世界遺産委員会で採択されると、
1993年に世界で初めて文化的景観の価値が認められ、複合遺産となりました。
テ・ワヒポウナム-南西ニュージーランド
ニュージーランド南西部に位置する氷河作用と地殻変動が生んだ豊かな景観地域で、
世界遺産に登録されている範囲は、フィヨルドランド、アオラキ・マウント・クック、ウェストランド、マウント・アスパイアリングの4つの国立公園とその周辺地域となっています。
テ・ワヒポウナムとは、マオリ語で「グリーンストーン(翡翠)の産地」という意味。
一帯は、インド・オーストラリアプレートと太平洋プレートの衝突によって隆起したサザン・アルプス山脈沿いにあり、標高3724mのマウント・クックや、標高3036mのマウント・アスパイアリングといった高山が連なっています。
タスマン海に面したフィヨルドランド国立公園内にあるミルフォード・サウンドといったフィヨルドは、
サザン・アルプスから流れ出た氷河が谷を削り、そこに海水が入って入江となったものと言われています。
また、地域内は鳥類の繁栄地となっており、クイナ科の飛べない鳥であるタカヘや国鳥のキウイといった絶滅危惧種の固有種が生息しています。
ニュージーランドの亜南極諸島
ニュージーランドの南東部のスネアズ諸島、バウンティ諸島、アンティポデス諸島、オークランド諸島、キャンベル諸島といったニュージーランド領の島嶼部からなる世界遺産。
諸島の近海は、寒流と暖流の合流点となっており、プランクトンが大量発生するため多くの魚類が集まり、この魚類を狙う鳥類の繁殖地となっています。
絶滅危惧種のニュージーランドアシカの95%が亜南極諸島に生息しています。
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