バルト三国エストニア東部に位置する港湾都市ナルヴァ。ナルヴァ川を境としてロシアと国境を接しています。人口は約53000人(2023)で、人口規模はタリン、タルトゥに次ぐ3番目の都市です。
近年は、後述するシェールオイルの発見により、工業地域として発展しています。
それでは、物件の紹介へ進めたいと思います。
①シェール採掘場
シェールは、地下2000〜3000mに広く存在するシェール(頁岩)層にある堆積岩の一種です。
そして、このシェールには石油や天然ガスが含まれています。
ただ地中深くにあるため、採掘するにはコストが必要でした。
しかし、2000年代後半にアメリカが水平採掘する技術を開発したことにより、シェール層に含まれている石油・天然ガスを経済的に見合ったコストで採掘できるようになりました。
これにより、エネルギー需給の変化や情勢が変革となったため、この流れをシェール革命と呼んでいます。
※ソルトレーク物件編の石油精製プラントの項でも紹介しています。
このシェールですが、
ナルヴァ郊外にあるナルヴァ鉱山で採掘をしています。
②ナルヴァ発電所群
ナルヴァ発電所群は、ナルヴァ近郊にある複合発電施設群です。
ロシア国境付近にあります。
2007年には、エストニアの総発電量の約95%がナルヴァ発電所群で発電されたそうです笑
ナルヴァ発電所群内にあるエースティ発電所は、世界最大のオイルシェーン火力発電所と言われています。
エースティ発電以外にもバルティ発電所、アウヴェレ発電所があります。
また、オイルシェール火力発電は、大量の灰が生じるため、灰処理システムで灰を水洗いする必要があり、その水を灰保管場の池に溜められているのですが、
下の航空写真でもわかるように鮮やかな青色の池となっています。
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