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2024年版 アアルトのスタジオ アルヴァ・アアルト 〜見学方法、行き方、見どころ〜

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建築

アアルト自邸に引き続き、今回はアアルトのスタジオについて紹介したいと思います。

アアルトのスタジオは1955年に竣工したアルヴァ・アアルトの設計事務所です。

このスタジオ以前は、自邸のアトリエにて設計を行なっていました。
仕事の規模が大きくなったことにより、人員が増え、自邸のアトリエでは手狭となったため、
自邸から徒歩7分程のところにスタジオを建てたようです。

その後、1962年から1963年にかけて、食堂の増築、
1976年のアルヴァ・アアルト没後は、妻エリッサ・アアルトが引き継いでおり、
彼女が亡くなる1994年までスタジオを運営していました。

現在はアアルト自邸と共にアアルト財団が保有しており、博物館として維持されています。

アアルトのスタジオ

見学方法(2024年現在)

見学するには、こちらのサイトにて予約が必要です。

Guided tour (en), Studio Aalto – Alvar Aalto Shop

期間:通年
開館日:火曜〜日曜
休館日:月曜日 ※臨時休館日もあります。 要HPをチェック

時間:火曜〜土曜 14時30分〜15時30分
   日曜    14時30分〜15時30分、15時30分〜16時30分 

料金:一般:20ユーロ
   学生、高齢者:10ユーロ
※オンラインにてクレジット決済

ガイドツアーは英語となっています。

1時間のうち、
30〜40分くらいがガイドツアー
残り時間が各自自由見学となります

当日、アアルトのスタジオ入口前にスタッフの方が現れますので、
予約済みであれば、名前を告げ、入場できます。

※念の為、支払い完了のメールを印刷または、スマホ画面を提示する準備をすることをオススメします。

行き方

最寄り駅までは、アアルト自邸のページを参照してください。

最寄り駅からは、アアルトのスタジオまで

アアルト自邸と併せて見学される方も多いので、
アアルト自邸からアアルトのスタジオまでの行き方はこちら

アアルトのスタジオについて

図面より、建物の角が直角の箇所がないのが特徴となっています。

ガウディのカサミラや、ピーター・ヴェッチの大地の家のように、
直角なものがない自然界に近づけるためにわざとやってるんじゃないかなと思っています。

カサミラ
カサミラ屋上

ただ、アアルトはバランス感覚の持ち主なので、ガウディのように曲面や奇抜なデザインではなく、
過度にやりすぎない、自然と寄り添うような、さりげないデザインとなっています。

見どころ

食堂

1962年から1963年にかけて、増築した部分。

アアルトはいつもこの部屋の奥のスペースで食事を摂っていました。
現在もアアルトの席の椅子のみ、当時のまま(オリジナル)となっています。

食堂のキッチンとダイニングの間にある食器棚

キッチンからは、洗った食器やカトラリーなどを戻すことができる一方、
ダイニングからは、食器を取り出せるようになっています。

一家に一台欲しい!

階段の手すり

ふっくら丸みと重厚感のある手すり、
ついつい、掴みたくなるような形となっています。
美は細部に宿ります笑

製図室

東の中庭側(左)がハイサイドライト、西の入り口側(右)が腰窓となっています。

中庭側にあるハイサイドライト。高い位置に窓を設けているので、中庭を覗くことができなくなっています。
これは私の推測ですが、アトリエからの視線を感じさせないようにしているのではと思います。
隣室からの気配を感じると気が散ってしまいますから。
それに、中庭が常に覗ける状態だと有り難みも薄くなってしまいますしね笑

その他、製図室には模型やタイルなども展示されています。

アトリエ

スタジオのメインルームです。
曲面の窓、段違いのハイサイドライト、変わったデザインの階段など実験的な部屋となっています。

アアルトがデザインしたパイミオ・チェアや照明などが展示されています。

中庭

野外劇場のような中庭になっています。
アアルトはかつて新婚旅行でイタリアに行った際に、温暖な気候や文化を気に入り、イタリアの虜になっているので、ローマ劇場のような中庭を作ったのではないかと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?オフィスっぽくないですよね。
というのも、アアルト曰く、「建築芸術はオフィスのような環境では作成できない」と述べていたそうです。
確かに、働くならこのような環境で働きたいですよね。羨ましい限りです。

また、アアルトの建築に触れると、より良い住まいや仕事場を知ることができるので、
建築に興味ない方にもお勧めです。
アアルトから更に北欧家具などを知ると生活がより楽しくなりますよ笑

是非、フィンランドに行く際は、アアルトの自邸とスタジオ見学を検討してみてください。
それでは。

※アアルトの自邸については、こちら

※ユバスキュラにあるムーラッツァロの実験住宅についてはこちら


※ユバスキュラにあるセイナッツァロの村役場についてはこちら





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