近代建築三大巨匠の一人、ミース・ファン・デル・ローエがバルセロナ万博の際に、
ドイツから依頼され設計したパビリオンです。
パビリオンといえば、その国の芸術や技術をいくつか展示することが一般的ですが、
なんと、このパビリオンには芸術作品と技術作品をそれぞれ1点のみで、
芸術作品はゲオルグ・コルべの裸婦像。
そして、技術製品の椅子がミース自身がデザインしたバルセロナチェアだけという
尖りに尖った攻めのパビリオンだったわけです笑
まさにLess is More! (少ない方が豊かにする)
ミースが遺した言葉通りの作品です。
バルセロナ・パビリオン
行き方
カタルーニャ広場から
・地下鉄+徒歩
地下鉄L1号線 Plaça de Catalunya駅 → Pl. Espanya駅 約6分
Pl. Espanya駅からバルセロナパビリオンまで徒歩7分
・徒歩で行く場合
徒歩30分くらいで行くことができます。
節約思考の散歩好きの方は挑戦して見てください笑
Pl. Espanya駅近くには、闘牛場をショッピングモールに改修した「Arenas de Barcelona」があります。こちらもオススメです。
料金(2023年現在)
一般:8ユーロ
学生:4ユーロ
営業時間(2023年現在)
3月〜10月 午前10時から午後8時まで
11月~2月 午前10時から午後6時まで
詳しくは、https://miesbcn.com/the-pavilion/general-information/
見学の所要時間
1時間程あれば一通りゆっくり眺めることができます。建物の内外を行ったり来たりすると、このパビリオンの奥深さに気づけるかもしれません笑
建築的見どころ
平面図
①ユニバーサルスペース
床と天井、柱と壁という最小限のもので構成し、どのような用途にも対応できる空間
②柱と壁の融合
・柱の建物といえば、パルテノン神殿や教会など内部が柱で支えられている建物です。
・壁の建築といえば、建物の外部が壁で囲まれた建物。
体育館をイメージしていただければと思います。
ミースはこの8本の柱で屋根を支え、その空間の中に壁を配置しました。
この自由な壁の配置は、壁により視界を遮ったり、動線の一部として機能させていたので、
これまでの概念にはない手法となり、当時としては斬新でした。
③二つの池
彫刻がある壁に囲まれた池と囲まれていない池の二つの池があります。
この対比構造は、まるで陰と陽を表しているよう。
違いを楽しんでみてはいかがでしょうか?
まとめ
建築学生ならバルセロナに訪れた際に行くべきスポットの一つです。しかし、一般の方には少し難解な部分もあるので、カタルーニャ美術館と併せて、教養として観にいく程度で良いかもしれません。
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