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2024年版 ムーラッツァロの実験住宅 アルヴァ・アアルト 〜見学方法、行き方、見どころ〜

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建築

フィンランドを代表する建築家アルヴァ・アアルトが、少年時代に過ごしたユバスキュラから南へ14kmに位置する湖上の島ムーラッツァロにあるアアルトの別荘です。1953年に建てられました。

別名:夏の家koetalo(コエ・タロ)とも言われています。
※フィンランド語でkoeは「実験」、taloは「家」を意味します。

ムーラッツァロの実験住宅は、アアルトがフィンランドの短い夏の間、別荘として住んでおり、
レンガやタイルの貼り方の実験と検討を繰り返してきた場所です。
そのためレンガの貼り方に統一性はなく、外壁がパッチワークのようになっています。

レンガの貼り方に統一性がなく一見、違和感を感じるのですが、
試行錯誤の過程が垣間見れるからか、
よく見てみると私は不思議と美しいと感じ、むしろ馴染んでいるような気がしました。

さて、今回はムーラッツァロの実験住宅の見学方法、行き方、見どころについて紹介したいと思います。

ムーラッツァロの実験住宅

見学方法(2024年現在)

見学するには、こちらのサイトにて予約が必要です。

Muuratsalo Experimental House: Guided tour - Aalto2
You may purchase your ticket by choosing the number of tickets and then clicking the date and time in the calendar below...

期間:夏季(6月から8月)
時間:14時30分〜15時30分の1時間 ※ガイドツアーは約30分程で終わります
料金:一般 30ユーロ
   学生・子供・高齢者 15ユーロ
※オンラインにてクレジット決済

主に平日のみとなっています。
また、ガイドツアーを行わない日もあるので、あらかじめリンク先にて確認をお願いします。

申し込みと支払いが完了すると
完了のメールが届きますが、
特にバーコードやQRコードの入ったEチケットのようなものはありません。

当日、入り口前でガイドさんから名前を点呼されるので、応えるだけでOKです。
※念の為、支払い完了のメール印刷または、スマホで提示する準備すると、なお良しです笑

行き方

ユバスキュラ駅へ

先ずは、ユバスキュラ駅へ目指します。

ヘルシンキ中央駅から国鉄(VR)にて約3時間30分。
タンペレで乗り換える電車と乗り換え無しの1本で行ける電車もあります。

ガイドツアー当日にヘルシンキから行く場合は、
ムーラッツァロの実験住宅の見学(英語ガイド)が14時30分からなので、
13時前までにはユバスキュラ駅に着いておきたいです。

なお、ヘルシンキ中央駅構内にてVRの券売機がありますが、
Omioにて、あらかじめ購入しておくと早割で安くで行けます。

Omioでの電車チケット購入方法

Omioのリンク先
https://www.omio.jp

①出発地に「ヘルシンキ」または「ヘルシンキ中央駅」と入力し、候補に出てくるヘルシンキ中央駅をクリック。

②目的地に「ユバスキュラ」と入力し、候補に出てくるJyväskylä, Finlandをクリック。

③往路の日程を選択
※今回は入力例として7月10日を選択しています。
※帰りの電車もあらかじめ予約する場合は復路の日程も選択

④検索をクリック

⑤ページが変わり、リストが出てきます。
乗りたい時間帯の電車をクリック

⑥一等車両か二等車両かを選択し、お客様の詳細へをクリック

⑦メールアドレス、名前、苗字、居住国を入力し、旅程詳細の確認をクリック

⑧キャンセル補償の有無を選択。
⑨クレジットカード払いを選択した場合
 カード名義人、カード番号、有効期限、CVV検証コードを入力
⑩支払いをクリックし完了。

ユバスキュラ駅からバスターミナル(Paikallisliikenneterminaali)へ

ユバスキュラ駅についたらバスターミナルに向かいます。
駅から徒歩数分のところにあります。

このバスターミナルの5、6番ホームへ

ガラス張りの待合所に16 Muuratsalo,Saynätsalo行きがあるのを確認

13時19分発の16 Muuratsalo のバスが来るのを待ちましょう。
※2024年6月現在
※ダイヤの変更等もあります。各自グーグルマップ等で出発時刻の確認をお願いします。

待合所にバスが何分後に到着するか案内板があります。

なお、バスは1時間に1本なので、
このバスを逃すとタクシーやレンタカーで行くか、
レンタルサイクルで自転車を借り、必死で漕ぐなりする必要があります笑
余裕を持って行動しましょう笑

バス(バスターミナルからムーラッツァロの実験住宅の最寄りバス停まで)

私は、バスの運転手に行き先を伝え、現金(5.5ユーロ)を支払い乗車しました。
※クレジットカードも可能です。

また、バスにはユバスキュラの交通アプリやICカードで乗車する方法もあります。
その方が運賃が安くなるみたいですが、

交通アプリのダウンロード→チャージ 残りチャージ金額の返金手続き等が面倒と予想

ICカード→フィンランドのコンビニkioskiで購入できるようですが、こちらもチャージなので返金手続きなどが面倒と予想

私は数回乗るだけなので、乗車時の支払いを選びました。

座席に座ること約45分、車窓を眺めながらユバスキュラの美しい森林と湖を眺めていました。

※途中、アアルト設計のセイナッツァロの村役場を通過していきます。

セイナッツァロの村役場については、こちら

最寄りバス停(Muuratsalo)からムーラッツァロの実験住宅まで

最寄りバス停(Muuratsalo)が終点となっています。
ここから道なりに徒歩約8分歩くとムーラッツァロの実験住宅の入り口があります。

入り口(目印)はこちら

14時30分くらいになると入り口奥からガイドさんが到着。
点呼をし、ガイドの説明が始まります。

見どころ

①サウナと湖

実際にアアルトはこのサウナに入り、サウナ後に湖へダイブしたそうです。
ちなみに6月の湖の水はそこまで冷たくはありませんでした。

ガイドさん曰く、このサウナは現在も使用することがあり、
夏の終わりにサウナを体験したことがあるようです。
羨ましい!!

②パッチワークの外壁

中庭の内側を囲む外壁は、レンガを様々な貼り方をして、実験を行った跡が現在も残っています。

この壁には、50もの異なるパターンを作り、
レンガの視覚効果や耐久性の実験を試みていたそうです。

私はこの外壁を見て、アアルトは、ただ単に仕事が好きなのか、実験が好きなのかはわかりませんが、
休暇を取るのが上手い人は、休みながらもスキルを磨いているような気がしました笑

③リビング、ダイニング

壁に囲まれた庭とさらに奥の森林と湖が眺めれる大きな窓はどこか心地の良い雰囲気。

また、窓手前のカウンターの天板がタイルとなっており、その上に置いてある急須やコップがどこか愛着が湧く居場所を作り出している気がしました。

室内の壁の塗装やロフトの木組みなどが、家の作りが丁寧というより、
少し大雑把な雰囲気を感じました。



その一方で、家具などは使い勝手を考慮した合理的な面を兼ね揃えています。

そのバランスが長けているのがアアルトの良さであり、楽天家でもある彼の余裕の表れな気がしました。

④その他

その他、アアルトに関する本や写真集では滅多に観ることができない丸太の土台の上に建っている部屋やバタフライ屋根の樋先にある水かめなどがあります。
まさにアアルトの大雑把な部分です笑
これは現地でのお楽しみということで笑

帰り方

15時30分にツアーは終わるので、
16時前までに終点で降りた最寄りのバス停(Muuratsalo)まで行けば、
16時5分発のユバスキュラ行きのバスに乗れます。
※2024年6月現在
※これを乗り遅れると1時間後のバスとなります。

まとめ

ムーラッツァロの実験住宅の見学方法、行き方、見どころについて簡単に紹介しました。

ムーラッツァロの実験住宅は、夏の間しか開放していない住宅です。
特に建築学生の方は、ツアーガイドの料金が半額の15ユーロとなりますので、
行ける時に足を運んではいかがでしょうか?

セイナッツァロの村役場の宿泊方法、行き方、見どころ等については、こちら

ヘルシンキにあるアアルト自邸については、こちら


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