オーストラリア北東部クイーンズランド州のヨーク岬半島(ケープヨーク半島)西岸に位置する町「ウェイパ」。
ケッペンの気候区分ではサバナ気候(AW)に属します。
ウェイパは、ボーキサイトの産出地です。
ボーキサイトは、露天掘りで産出され、日本などへ輸出を行っています。
それでは、物件の紹介へ進めたいと思います。
①ボーキサイト鉱山
ボーキサイトとは、酸化アルミニウムを多く含む原料鉱石で、アルミニウムの原料です。
熱帯地域やサバナ気候地域でよく採れる鉱物です。
なぜよく採れるのかというと、
熱帯、サバナ気候地域では大量の降雨によって、
土壌中の水に溶けやすい成分が流されてしまいます。
しかし、酸化アルミニウムは水に溶けにくく、流されず土壌に残留するため、
露天掘りでボーキサイトを産出することができるからです。
オーストラリアは世界最大のボーキサイト生産国で、2020年の産出量は1億トンを超えています。
この数値は、世界全体の年間ボーキサイト産出量の約25%を占めています。
そして、オーストラリア内で、ボーキサイトの産出が盛んなのがウェイパ。
ウェイパ近郊には、鉱山会社リオ・ティントがAmrun鉱山など複数の鉱山で構成される国内最大のボーキサイト鉱山であるウェイパ鉱山を所有しており、
1962年にボーキサイトの出荷を始めて以来、2020年現在も世界のボーキサイト産出量の10%以上を占めています。
航空写真より、
ウェイパ周辺の至る所でボーキサイトの露天掘りが行われています。
まとめ
ボーキサイトはサバナ気候(AW)の地域で採れる鉱物。 理由:大量の降雨でも酸化アルミニウムは水に溶けにくく、土壌に残留するため。 オーストラリア北部はサバナ気候(AW) オーストラリアで世界全体の25%産出(世界一)。 その内、ウェイパだけで世界全体の10%を占めている。
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