アルゼンチン中北部に位置するコルドバ州の州都コルドバ。
人口約132万人(2020年)。アルゼンチン第2の都市です。
ケッペンの気候区分では、温帯冬季少雨気候(Cwa)に属しています。
それでは、物件の紹介へ進めたいと思います。

①サンドイッチ店

アルゼンチンのサンドイッチといえば、チョリパン。
豚肉や牛肉からできたソーセージをグリルし、バケットまたは南米で食されるパン「マラケタ」で挟んで食べるサンドイッチです。
コルドバにもサンドイッチ店(チョリパン店)が多くあります。
②マテ茶畑

マテ茶の木(イェルバ・マテ)は、イグアスの滝周辺の火山溶岩流が風化して出来た赤土(テラロッサ)と呼ばれるカルシウム、鉄分が多く含む土壌でないと育ちません。
なので、マテ茶畑はブラジル、アルゼンチン、パラグアイの国境付近で栽培されています。
アルゼンチンでは北部ミシオネス州などが主要産地となっています。
コルドバから東北東1000kmの所にあります。
ちなみに生産されたマテ茶は、シリアに輸出しています。
③綿花畑
綿花はアオイ科の繊維原料です。
生育期が高温多雨で、収穫期は乾燥する気候に適しています。
また排水の良い肥沃な砂質土壌を好んでいます。
アルゼンチンでは北部のチャコ州が主な綿花の栽培地です。
コルドバから北東600kmの所にあります。
④6つの大農園

出典:CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=68190
エスタンシアとは、アルゼンチンの大土地所有制に基づく大牧場・大農園のことです。
農園の運営は管理人に任され、実際に農業に従事するのは住み込み労働者とその家族となっています。
ちなみにエスタンシアで働く牧夫のことをガウチョと言います。
ガウチョは先住民のインディオと白人との混血(メスチソ)が多い傾向にあります。
さて、本題の「6つの大農園」についてですが、
世界遺産「コルドバのイエズス会伝道所とエスタンシア群」のことだと思います。
コルドバは、1615年頃からイエスズ会の南米での活動拠点として栄えた土地です。
そのイエスズ会入植の際に建造した集落跡が世界遺産に登録されています。
17世紀に建設された複合施設イエスズ会伝道所には、南米最古の大学「イエスズ会神学校(コルドバ大学)」やモンセラ中等学校、教会、住居などが含まれています。
そうした施設群を維持するために、イエスズ会は、コルドバ州に6つのエスタンシア(大農園)を経営していました。
その6つとは、アルタ・グラシア農園、カロヤ農園、ヘスス・マリーア農園、サンタ・カタリーナ農園、カンデラリア農園、サン・イグナシオ農園です。
この世界遺産を観るために多くの方が訪れるアルタ・グラシア農園の国立博物館は、こちらになります。
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