マレー半島南西部に位置するマレーシアの首都クアラルンプール。
クアラルンプール周辺では、スズ鉱の産出やゴムや油ヤシのプランテーションが盛んです。
輸出加工区、工業団地では、電気、機械、化学工業も発達しています。
マレー人のほか、華人(華僑)やインド人も多い国で、
近年ではIT産業や先端技術産業の誘致を行なっています。
それでは、物件の紹介へ進めたいと思います。
①ナシゴレン屋
ナシゴレン(nasi goreng)は、インドネシアやマレーシアの焼き飯料理です。
インドネシア、マレー語でnasiが「飯」、goreng が「炒める/揚げる」を意味します。
マレーシアのナシゴレンは、
通常のナシゴレンアヤム、きのこが入ったナシゴレンケンダワン、
カレー粉と一緒に炒めたナシゴレンカリなどいろんな種類のナシゴレンがあります。
クアラルンプール内にナシゴレンを提供する店が多く、どの店を紹介すればいいか迷うレベルです。
今回は保留にさせてください泣
②バクテー専門店
バクテー(肉骨茶)は、マレーシアやシンガポールのスープ料理です。
豚のあばら肉や内臓肉を漢方に用いる生薬と中国醤油で煮込んだ料理。
八角、シナモン、クローブ、胡椒、にんにくなども使われます。
マレーシアのバクテーは、マレーシアがイギリスの植民地だった頃、中国からやってきた福建省出身の中国人が郷土の料理を倣って作ったのが発祥と言われています。
クアラルンプール近郊の港町クランが発祥地と言われ、
クランの街で出されるバクテーは、福建料理に由来するため、
上の写真のように黒色のスープが特徴です。
ちなみにシンガポールのパクテーは白色のスープで、ニンニクと胡椒の効いており、肉はほとんどがスペアリブです。
さらに、マレーシアでは人口の半分以上がイスラム教の方なので、豚肉が入っているバクテーは食べません。
そして本題のパクテー専門店ですが、クアラルンプールで有名なバクテー専門店は、
「新峰肉骨茶(スンホンバクテー)」です。
1971年創業のバクテーの老舗です。
バクテー以外にも空芯菜やチャーハンなどの中華料理もあります。
③ナマコ石鹸屋
ナマコ石鹸とは、ナマコのエキスを原料とした石鹸のことで、
ナマコに含まれている「サポニン」が肌荒れ、ニキビ、アトピーなどの改善を促進し、お肌を整えてくれる効能があります。
また、セラミドやコラーゲンも含んでいるため肌の保湿効果もあります。
ナマコ石鹸はお土産として人気が高く、
クアラルンプール市内にも多くのナマコ石鹸屋がありますが、
特にセントラルマーケット内で購入される方が多いようです。
セントラルマーケット内の
「Bathing Tapir」、「Nirmala Sari」、「LAGENDA」にて、
ナマコ石鹸を販売しています。
ちなみにナマコは英語で「sea cucumber」と言います。海のきゅうりです笑
④石油化学工場
クアラルンプールの周辺に石油化学工場が多くあります。
また、マレーシアには、石油やガスの供給を行う国営企業ペトロナスがあります。
1974年設立。本社ビルは、後述するペトロナスタワー内にあります。
このペトロナスは石油化学製品も製造しており、
マレーシアの至るところに石油化学工場があります。
近年では、マレー半島南東部のジョホール州において、
RAPIDと呼ばれる、マレーシア最大の石油精製・石油化学コンプレックス事業が開始されました。
⑤電気機器工場
クアラルンプール近郊のシャーアラムに輸出加工区を設け、海外の電気機器メーカーを誘致したため、
多くの電気機器工場があります。
今回は、電気機器工場の一部分だけの紹介となりますが、
日本の企業ですと、トヨタ、パナソニック電工、ダイキンなどの工場があります。
シャーアラム以外にも輸出加工区を新設したりしていますが、
近年では、マレーシアの人件費が高騰となっているため、海外の企業も工場の新設を渋っているようです。
⑥スズ製品会社
Royal Selangor(ロイヤル・セランゴール)のことだと思います。
1885年設立。クアラルンプールに本社を置くピューター(スズを主成分とする低融点合金)を製造する会社です。
主に、ウイスキーなどアルコール濃度の高い蒸留酒を入れる携帯用の小型水筒のスキットルや、
ビアジョッキ、カトラリー、フォトフレーム、アクセサリーなどを製造し、販売しています。
日本でもオンラインストアや蔦屋代官山店などで購入できます。
https://www.royalselangor.jp/shop/default.aspx
⑦ハイテク産業都市
クアラルンプールには、マルチメディア・スーパーコリドー(MSC)という、
情報と知識の開発・促進をするためにマレーシア政府が指定した地域があります。
範囲は、南端がクアラルンプール国際空港、北端が後述するペトロナスツインタワーの
15×50kmのエリア。
このエリア内は、政府によって免税策がとられており、かつ空港付近にはITインフラを整備しているため、外資系企業が進出しています。
そして、このマルチメディア・コリドールを開発しているのが、
政府機関であるマルチメディア・デベロップメント・コーポレーション(MDEC)。
1996年にマレーシアのデジタル経済を主導していくために立ち上げた機関です。
こちらが物件のモデルかもしれません。
⑧超高層ツインタワー
ペトロナスツインタワーのことですね笑
1996年竣工。高さ451.9 m。
完成当時は世界で一番高い超高層ビルでした。
設計者はアメリカの建築家シーザー・ペリ。
超高層ビルや都市のランドマークとなる建物を得意とする建築家です。
日本国内にもシーザー・ペリの作品があり、
愛宕グリーンヒルズ、日本橋三井タワー、大阪の国立国際美術館の設計を手掛けています。
さて、ペトロナスツインタワーは、
日本のゼネコンであるハザマがタワー1を、
韓国のゼネコンであるサムスン物産建設部と極東建設がタワー2を施工しており、
どちらか先に完成するか競争して建てられた超高層ビルです。
結果は、韓国の方がほんの少し速く完成したようです。
その他、夜のビルの明るさがタワー1の方が明るいとか、ビルが傾いているとか、
2つのビルを繋ぐ連絡橋がビルの傾きを支えているとか、タワー2の方が尖塔の高さがほんの少し高いとか、いろんな噂があるツインタワーです笑
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