オランダ中西部に位置する首都アムステルダム。
ハンザ同盟の都市として起源を持っており、17世紀に世界貿易の中心地として発展してきました。
そして、運河が特徴的な都市です笑
それでは、物件について紹介したいと思います。
①チューリップ畑
チューリップ畑ではありませんが、観光名所はキューケンホフ公園です。
3月中旬から5月中旬のみ開園する公園で、4月半ば頃がチューリップの見頃な時期です。
チューリップ畑について
オランダといえばチューリップ畑をイメージしますよね笑
ところで皆さんは、なぜオランダにチューリップ畑が広がっているのか?と思ったことありませんか?
食用?観光用?と直感が働く方、ほぼ正解です。
球根を世界中に売るのがメインですが、
オランダでは実際に球根には澱粉が富んでいるため、食用として栽培していますし、チューリップ畑を観に来る旅行者もたくさんいます。
そして、チューリップ畑が広がった大きなターニングポイントは、チューリップバブルと呼ばれる歴史的背景と地理的背景があったからなんです。
そもそもチューリップの原産地はトルコのアナトリア地方で、16世紀末ごろにオランダに広まりました。当時はチューリップの花は珍しく、上流階級の方のみ鑑賞できる贅沢な花でした。
そして、チューリップの栽培は、涼しくて、水はけの良い湿った土壌が適しているので、オランダの土地が栽培するのに好立地だったわけです。オランダでのチューリップの栽培が広まっていきました。
また、チューリップは交配しやすく、品種改良を行うと、花の色や模様に変化があったため、ヨーロッパ中でオランダのチューリップが爆発的に人気となりました。
この爆発的人気が「チューリップ・バブル」を引き起こすのです。
番外:チューリップ・バブル
チューリップの人気が増え始めた17世紀、チューリップは富の象徴として、球根が高値で取引されていました。珍しい色や模様のあるチューリップは希少性があるので、どんどん値段が上がっていき、
1636年頃にはピーク時に入り、球根1個の値段が、熟練した職人の年収の10倍まで行きました。
そして、しまいには供給がなかなか追いつかないため、
栽培者に対して、来春出荷する分を売り買いする約束する先物取引を行う者や、
球根を手に入れる可能性もないのに契約でお金を渡す者がいたり、
土地や家を担保にし、球根を購入しようとする者が現れました。
こうなってくると、需要と供給のバランスが崩壊していきます。
そもそも本来の需要者は、球根を植えて花を咲かせて楽しもうとする人たちです。
それがいつの間にか、球根を転売して一儲けしようと企む一般市民が増えていったわけです。
最終的には、ある街では買い手がいなくなったと噂が入り、球根が買われなくなり、
チューリップの価格は大暴落。手元に価値のない球根をたくさん持つものが出てきたそうです。
大まかに説明していますが、これをチューリップ・バブルと言います。
世界初の投機バブルとして経済史に残っています。
②電動歯ブラシ会社
フィリップスのことですね笑
1891年設立のアムステルダムに本社を置く電気機器メーカーです。
日本では、電気カミソリや電動歯ブラシで有名な企業です。
これらの製品以外にも照明機器、AV機器なども製造しています。
オランダのプロサッカーリーグ「エールディヴィジ」に所属するクラブチーム「PSVアイントホーフェン」のメインスポンサーがフィリップスであることは、サッカー界では有名です。
1913年にフィリップスの企業クラブとして設立した経緯があり、
クラブチーム名にあるPSV(ペー・エス・フェー)は、
Philips Sport Verenigingの略で、フィリップスのスポーツ組織という意味です笑
ちなみに、堂安律選手が所属していたチームで、チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグの常連チームです。チャンピオンズリーグには、旧名称のチャンピオンズカップ時代、1987-88シーズンに優勝をしています。
③ザーンの風車村
ザーンセ・スカンスにある風車村のことだと思います。
アムステルダムから北西に15km程行ったところに位置する街です。
風車博物館や伝統的な木造家屋、チーズ専門店、木靴のワークショップなど観光スポットが集まっています。
風車を眺めながら、ザーン川のほとりを散策するのも楽しそうです笑
④レンブラント美術館
「光と影の天才」と称されているバロック絵画を代表する画家です。
有名な作品は「夜警」です。
私の好きな画家の一人です。レンブラントの作品は、ヨーロッパやニューヨークのメトロポリタン美術館などで鑑賞することができます。
そして日本にも作品があり、熱海にあるMOA美術館、千葉県佐倉市にあるDIC川村記念美術館で展示しています。
物件のレンブラント美術館は、「レンブラントの家」のことだと思われます。
理由は、仮に物件のモデルがアムステルダム美術館の場合、フェルメールの作品も有名なため、物件の名称にレンブラントと限定しにくいからです。
レンブラントの家は、実際にレンブラントが住んでいた家で、1656年に借金による破産、1658年に競売にかけられたそう。それから年月が経ち1906年にレンブラント生誕300年を期に、この建物を残す形となり、1911年に美術館となりました。
そして、この建物に隣接する新館では、レンブラントの銅版画による作品が200点以上展示されています。
⑤医療機器会社
こちらもフィリップスのことだと思います。
医療機器の製造も行っています。
心停止状態の傷病者に使用するAED(自動体外式除細動器)やX線撮影装置、MRI装置など製造しています。
⑥ホイネケンビール社
ハイネケンのことです笑
1873年設立のビール会社。本社はアムステルダムに置いています。
2022年現在、ビール生産量が世界2位のビール会社です。
私の感想ですが、癖のないスッキリとしたライトなビールというイメージがあります笑
ハイネケンの知名度を上げるため、広告活動に力を入れています。
サッカーのUEFAチャンピオンズリーグの公式スポンサーとして有名です。
※その他UEFA主要大会も公式スポンサーです。
その他、サッカークラブのビールスポンサーや、
F1やテニス、ラグビーの大会のスポンサーにもなっています。
なお、日本で販売しているハイネケンは、キリンビールが製造しています。
オランダに訪れた際は、本場のハイネケンを飲んでみたいものです。
⑦ホテル予約会社
Booking.comのことだと思います。
1996年設立。アムステルダムに本社を置くホテル予約サイトです。
最近では、Booking.comから宿泊施設への未払い問題で話題となりました笑
日本だけかと思われてましたが、イギリスやカナダ、タイ、インドネシアでも同様なことが起きたようです。
ちなみに私は海外旅行のホテル予約は、ほとんどBooking.comで済ませるヘビーユーザーです。
Genius レベル3まで行っています。あまり恩恵はないです笑
⑧貝がら石油
シェルのことですね笑 石油・天然ガス等を扱う世界的エネルギー関連企業です。
1907年にイギリスのシェルとオランダのロイヤル・ダッチが事業提携をし、ロイヤル・ダッチ・シェルグループを形成しました。イギリスとオランダの多国籍企業で、本社はオランダのハーグに置いていました。
しかし、2021年にイギリスとオランダの株式の二重構造をやめ、社名も「ロイヤル・ダッチ・シェル」からロイヤル・ダッチをなくし「シェル」へ変更しました。そして、本社もイギリスのロンドンに移転しています。
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