オーストラリア、西オーストラリア州北西部に位置する港湾都市ポートヘッドランド。
水深の深い天然港を有しており、内陸部の鉱山から産出される鉄鉱石の積出港として栄えてきました。その他、塩やマンガン、沖合から産出される天然ガスなども取り扱っています。
ケッペンの気候区分はステップ気候(BS)に属しており、夏は湿度の高い海風を受け降水量が多いです。
それでは、物件の紹介へ進めたいと思います。
①ポートヘッド塩田
ポートヘッドランド塩田のことだと思います。
鉱山会社Rio Tinto(リオ・ティント社)傘下の塩事業会社Dampier Salt Limited(ダンピア社)が所有している塩田です。
ポートヘッドランド塩田は、海水を利用する天日塩田となっています。
※リオ・ティント社は、ウェイパのボーキサイト鉱山も所有しています。
②マンガン鉱山
オーストラリアは2020年のマンガン生産量は約8000千トンで世界第3位です。
オーストラリア国内のマンガン生産はノーザンテリトリーと西オーストラリア州で行われています。
西オーストラリア州の主なマンガン鉱山は、Woodie Woodie Mine(ウッディ ウッディ 鉱山)です。
ポートヘッドランドから南東へ約300kmの所にあります。
年間50万トン級のマンガン生産が行われています。
なお、マンガンは鉄鋼を作る際に、鋼の性質向上のために脱酸・脱硫剤としての役目があります。
また、マンガン乾電池やアルミ合金の高度と強度を上げるためにも使われます。
③鉄鉱山
マウントホエールバック(マウントニューマン)のことだと思います。
西オーストラリア州北西部、ピルバラ地区に有する鉄鉱山です。
ポートヘッドランドから南へ約420kmの所にあります。
鉱山町名はマウントニューマン
マウントホエールバックは、
1960年代以降、日本の資本と技術協力を得て開発され、産出量が急増しました。
露天掘りで行われていて、採掘された鉄鉱石は鉄道でポートヘッドランドまで送り、ポートヘッドランドから世界中に輸出しています。
なお、オーストラリアは2020年の鉄鉱石生産量は564519千トンで世界一です。
オーストラリアの鉄鉱石の確定埋蔵量は4,300百万t。その内の99%が西オーストラリア州にあり、
その内の94%がピルバラ地区にあります。
④天然ガス田
オーストラリアは世界有数の天然ガス産出国です。
主産地は大陸北西部沖で、海底ガス田の大規模開発が進んでいます。
主なガス田は、ゴーゴンガス田、スカボロガス田。
なお、天然ガスの運搬は、気体のまま比較的短距離をパイプラインで運ぶ方法と、
沸点であるマイナス161.5度以下にした「液化天然ガス」(LNG)の状態で専用タンカーに積み、遠距離を運ぶ方法があります。
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