インド中南部テランガーナ州の州都ハイデラバード。
デカン高原に位置する都市で、16世紀末にはゴールコンダ王国の首都でもありました。
元々は綿工業と機械工業が発達していましたが、現在ではインドのIT産業の中心地となっています。
それでは、物件の紹介へ進めたいと思います。
①ビリヤニ食堂
ビリヤニとは、スパイスと米、肉、魚、卵、野菜から作るインド亜大陸のムスリムが起源の米料理です。
ピラフに似ていますが、
ピラフは米を炒めた後に魚介・野菜などの具材とスープを合わせて炊き込むのに対し、
ビリヤニは原則として半茹でにした米と、別途調理された具材を合わせて炊き込むのだそうです。
さて、本題のビリヤニ食堂についてですが、
マトン・ビリヤニがハイデラバードの名物料理となっており、
ハイデラバード市内には、ビリヤニを提供するお店が多くあります。
中でもGoogleマップで口コミ数が多く、高評価だったお店はです。
②真珠宝飾店
ハイデラバードは、これまで統治していたムガル帝国からウスマーン・アリー・ハーンに政権が変わった際に、大量の真珠や宝石類が運ばれた経緯から、パールシティという別名が付くようになったそうです。
そして、現在も世界中の真珠が集まる町となっており、
ハイデラバード市内には真珠宝飾店が多くあります。
参考までに、ハイデラバード市内にある真珠宝飾店M.Poonamchand Jewellers & Pearlsの画像を貼っておきます。
③紡績工場
デカン高原は肥沃な黒色土が厚く分布しており、綿花栽培が盛んな地域です。
また、インドは世界で2番目に人口が多く、労働力が豊富であり、かつては人件費も安かったため、
生産費用に占める労働費の割合が高い繊維工業が発達していました。
※労働力指向型工業
本題についてですが、
現在もハイデラバードでは、紡績工場がいくつかあります。
参考までに、Sitaram Spinners の紡績工場の画像を貼っております。
④ダイヤ鉱山
ゴルコンダ鉱山(Golconda mines)または、コラール鉱山(Kollur Mine)のことだと思います。
ゴルコンダ鉱山は、ゴダバリ・クリシュナデルタ地域、現在のアーンドラ・プラデーシュ州とテランガーナ州にあります。
このゴルコンダ鉱山地域内で最も活発的に採掘が行われたのが、
クリシュナ川下流にあるコラール鉱山です。
コラール鉱山は、漂砂鉱床で砂利と粘土からなる大量の川底堆積物の中から発見された二次鉱床のダイヤモンド鉱山となっています。
なお、インドはダイヤモンドの発祥の地であり、
18世紀にブラジルなどの鉱山でダイヤモンドが発見されるまでは、唯一の主要な鉱山でした。
※現在は採掘によって枯渇しており、生産量は少ないです。
その一方で、インドはダイヤモンド加工が盛んで、シェアは世界の9割を占めています。
⑤羊飼いの丘城塞
ゴールコンダ城のことだと思います。
ハイデラバード郊外のゴールコンダにある城砦です。
16世紀初めにクトゥブシャーヒー朝の都として置かれ、
16世紀末にハイデラバードに遷都されるまでは、王の居城として機能していました。
ちなみに、ゴールコンダは、羊飼いの丘を意味しているようです。
また、ゴルコンダ鉱山がダイヤモンドで多く採れたためか、
英単語でGolcondaは、富源という意味で使われることもあります。
⑥映画スタジオ
ラモジ・フィルムシティ(Ramoji Film City)のことだと思います。
1996年設立。ハイデラバードにある映画スタジオです。
世界で最も巨大な映画スタジオとしてギネス世界記録に登録されています。
撮影スタジオだけではなく、撮影セットの見学やテーマパークなどの観光施設もあります。
⑦ハイテクシティ
ハイデラバード北西部にある経済特区ハイテク・シティのことだと思います。
1998年建設。
インドを代表するIT企業だけでなく、
グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル、マイクロソフト、IBM、シスコシステムズなどのアメリカの巨大IT企業や、その他世界各国のIT企業を誘致し、集まっている地区です。
⑧ミプロソフト
ウィプロ(Wipro Technologies Limited)のことだと思います。
1945年設立。ベンガルールに本社を置くITサービス企業です。
インドのIT業界大手6社(SWITCH)の一つ。
※S=サティヤム、W=ウィプロ、I=インフォシス、T=タタ、C=コグニザント、H=HCL
元々は、食料品や医薬品および幼児用衛生品、トイレタリーなど家庭用品を製造。
その後家庭用・商業用電灯の製造を経て、IT分野に進出した企業です。
ハイデラバードの経済特区ハイテク・シティの中心地から少し離れたところにオフィスがあります。
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