メキシコ北西部に位置するシナロア州の州都クリアカン。
市域のクリアカン・ロサレスの人口が約80万人(2020年)の都市です。
農業と商業が盛んな都市で、
農業面では、物件にもなっているトウモロコシを多く生産しており、トマト、きゅうり、ナス、かぼちゃ、果物に豆類、タバコと多くの野菜を栽培している地域です。
また、商業面では小売業者のコッペルの本社があります。
農業、商業以外にも家畜業も盛んで、牛、ヤギ、羊、豚などを育てています。
では、物件の紹介へ進めたいと思います。
①タバコ畑
タバコは、ナス科タバコ属の熱帯アメリカが原産の植物です。
喫煙を目的として栽培される嗜好品です。
喫煙以外にも薬用や肥料として使われます。
ちなみにコロンブスによりヨーロッパへ伝えられた植物でもあります。
また、気候への適応力も高く、熱帯から冷寒帯まで栽培が可能です。
②トウモロコシ畑
トウモロコシは、温暖多雨の気候に適しており、熱帯アメリカが原産の植物です。
メキシコ料理のトルティーヤに欠かせない原材料です。
クリアカンのあるシナロア州は、メキシコのトウモロコシ主産地です。
ちなみに2021年のデータによると、メキシコのトウモロコシ生産量は世界7位です。
タバコと同様に、コロンブスによりヨーロッパへ伝えられた植物でもあります。
③トマト畑
トマトは南米のアンデス山脈やガラパコス諸島で自生していた植物です。
紀元前1600年程にメキシコにいたアステカ族がアンデス山脈から持ってきたトマトの種を栽培し始め、現在に至ります。
クリアカンでもトマト栽培が盛んで、
2022年には、日本の企業「サカタのタネ」がクリアカンに研究所を開設しました。
中米市場向けの研究施設としてトマトやトウガラシなどの品種開発やマーケティングを強化するようです。
④ひよこ豆畑
ひよこ豆はトルコ南東部が起源とされています。中東、インド、北アフリカが主な産地ですが、
クリアカンでもひよこ豆を生産しています。
2003年と古い資料ですが、日本のひよこ豆の輸入の半分はクリアカンのあるシナロア州産だったようです。
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