オーストラリア南東部、ニューサウスウェールズ州の州都シドニー。
経済、文化の中心地で、オーストラリア最大の人口を誇る都市です。
小麦や羊毛を積み出す貿易港や、造船、化学、食品工業が発達しています。
湾岸部には、後述するオペラハウスなど観光資源が集まっています。
それでは早速、シドニーの物件について紹介したいと思います。
①ミートパイ専門店
オーストラリアは、イギリスの植民地だったため、イギリスの食文化が根付いています。
物件の「ミートパイ」も、イギリス発祥の伝統料理で、
小麦粉とバターを使ったパイ生地の中に主に牛の挽きを入れ、
オーブンで焼いた食べ物です。
オーストラリアのミートパイは、イギリスのミートパイと少し異なり、
使用する肉は牛肉または羊肉。
パイ生地の中に、さいの目切りや挽き肉、粗びきにした肉をグレービーソースと一緒に入れ、
焼き上げています。味付けには、ケチャップやトマトソースを使用することもあります。
そして、オーストラリアで有名なミートパイは「Four’N’Twenty」です。
Four’N’Twenty(フォーン トゥウェンティー)
1947年、オーストラリアのヴィクトリア州ベンディゴの小さなパン屋さんから始まった、ミートパイメーカーです。オーストラリアフットボールやラグビーの試合観戦中に最も食べられるミートパイです。
日本でも販売しています。
https://www.fourntwentyjapan.com/products/
最近、イオンで取り扱いが始めたようです。
https://www.fourntwentyjapan.com/event/article231110.html
本題のシドニーにあるミートパイ専門店
シドニーで有名なミートパイのお店は、
「Harry’s Café de Wheels – Woolloomooloo」です。
こちらを物件のミートパイ専門店と予想しています笑
https://www.harryscafedewheels.com.au
1945年に開店したミートパイ専門店です。
人気商品のTiger Pie(タイガーパイ)は、
ミートパイの上にマッシュポテトとマッシーピー(すり潰したエンドウ豆)とグレイビーソースがかかった商品です。
創業者のハリー氏がボクシングをやっていた頃の愛称がタイガーだったため、
看板商品をタイガーパイという名前にしたようです。
②オージーステーキ店
オージービーフこと、オーストラリア産の牛肉は世界各国に輸出しており、日本も多く輸入しています。
オージービーフの特徴は、筋肉内脂肪細胞(サシ)が豊富で、他の品種よりも柔らかい脂肪組成と細やかな肉質とのこと。
また、アメリカンビーフより脂身が少なく、赤身が多いため、栄養面や口当たりが良いそうです。
そして、シドニー市内にもオージービーフを取り扱うステーキ店がたくさんあります。
今回は、シドニー市内にあるステーキの有名店を紹介したいと思います。
Kingsleys Australian Steakhouse(キングスレイズ オーストラリアン ステーキハウス)
メニューで確認した限り、主にニューサウスウェールズで育った牛を使用したステーキを取り扱っています。
③造船所
シドニー市内に造船所がいくつかあります。
ただね、今回の物件の造船所は、番外編のコカトゥー島の造船所のことだと予想しています笑
番外編:コカトゥー島の造船所について ※世界遺産
シドニー湾から程近いコカトゥー島という島があります。
サウスウェールズ州のシドニー湾に浮かぶ最大の島で、
かつて、この島は刑務所、少年院、監獄が設置されており、
20世紀の間では、オーストラリア最大の船渠(ドッグ:船を造ったり、修理する場所=造船所)が建てられました。
その船渠の内、2つが1857年に囚人の手により建設され、
2010年に「オーストラリアの囚人遺跡群」の一つとして世界遺産に登録されました。
④魚市場
Sydney Fish Market(シドニー魚市場)のことだと思います。
https://www.sydneyfishmarket.com.au
世界で3番目に広い魚市場です。
シーフードはもちろん、肉、野菜、果物、パン、寿司屋、ギフトショップ、シーフード料理教室などがあります。
また、シドニーの魚小売業者の競りが毎日行われます。
⑤証券取引所
Australian Securities Exchange(オーストラリア証券取引所)のことだと思います。
1987年設立のシドニーにある証券取引所です。
世界トップ20の上場取引所グループであり、南半球最大の証券取引所です。
株価指数は、S&P/ASX200。
オーストラリア証券取引所の上場銘柄のうち、浮動株調整時価総額上位200銘柄で構成される時価総額加重平均型株価指数です。
時価総額加重平均型株価指数=構成銘柄の時価総額の合計値÷基準時点での時価総額
の値です。
S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出、公表しています。
⑥シドニー観光タワー
シドニー・タワーのことだと思います。
1970年に着工し、竣工が1981年と完成するまでに11年の年月を費やしています。
タワーの高さは309mで、南半球で2番目の高さを誇ります。
2005年には、シドニー・タワー・スカイウォークと呼ばれる、ハーネスを装着し、絶景を眺めることができるアトラクションがオープンし、人気を博しています。
⑦大オペラハウス
シドニー・オペラハウスですね笑
設計者は、デンマークの建築家ヨーン・ウッツォン。私の好きな建築家の一人です。
1957年に当時無名であったウッツォンが、このオペラハウスの国際コンペで勝利し、造られました。
通常、建築のコンペでは、計画案、図面、パーススケッチ、模型写真などを提出し、審査に挑むのですが、ウッツォンはラフスケッチのようなドローイングで挑みました笑
それがこちら、
なんとなく現在あるオペラハウスの形に似てるでしょ?
これで勝利したのです笑
そして、1959年に着工し、14年後の1973年に竣工しました。
14年の月日を費やしたのは、建築技術や構造設計に悩まされたからです。
この曲線の独創的なデザインは、当時ではなかなか無かったため、
手探りで行うしかなかったのです。
軽くても強度のある構造はないのか考えた結果、シェル構造と呼ばれる鉄筋コンクリートで曲面板で造ろうと計画しました。
しかし、いざ工事が始めるとシェルの重みや海風の風圧力に耐えられないことがわかり、コンクリートの部材を組み合わせながら順番に曲線を描いていく施工方法に変更となり、工事が難航しました。
工事の終盤では、建設を管轄するオーストラリア政府とウッツォンとの意見が対立し、ウッツォンは建築から手を引いています。そして、二度とオーストラリアの地に訪れることはなかったそうです。
2007年には、風景と調和がとれた美しさと都市彫刻としての完成度の高さから、世界遺産に登録されました。
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