ロシア西部ニジニーノヴゴロド州の州都ニジニーノヴゴロド。
ヴォルガ川とオカ川の合流地点に位置する商工業都市です。
モスクワとカザンの中間地点にあり、自動車産業が有名な都市。
1932年から1990年のソビエト連邦時代には、この地で生まれた小説家マクシム・ゴーリキーにちなんで、街の名前が「ゴーリキー」となった過去があります。
また、様々な軍需・民需の工業の拠点であったため、外国人の立ち入りが禁止の閉鎖都市だった過去もあります。なので、1970年代半ばまでは市街地の地図を市販すらされていなかったようです。
それでは、物件の紹介へ進めたいと思います。
①金属加工場
ニジニーノヴゴロドは古くから機械工業や冶金工業(金属加工)が盛んな都市です。
そのため、市内には多くの金属加工場があります。
※参考までにGoogleマップの口コミ数やHPを持つ金属加工会社を紹介。
ムニテク(МНИТЕК)
金属のレーザー切断や曲げ、塗装、溶接などの加工を行なってる会社です。
②文豪の家博物館
ゴーリキーの家博物館(Museum-apartment of A.M. Gorky)のことだと思います。
1971年開館。ゴーリキーが2年間暮らしたアパートを博物館としたものです。
内部のインテリアはゴーリキーの回顧録に基づいて復元されており、
ゴーリキーの私物などが展示されています。
また、市内にはゴーリキーが幼少期に過ごした家を博物館にした
「Kashirin House(カシリンの家博物館)」もあります。
ゴーリキーの家にあった家具や調理器具などが残されており、当時の生活様式を知ることができます。
③造船所
クラスノエ・ソルモヴォ造船所のことだと思います。
1849年設立。ニジニーノヴゴロドにある造船会社です。
ロシア最大の造船企業の1つで、河川船舶、河川海上船舶、掘削リグ用機器、農業機械などを製造しています。
現在はロシアの造船会社「統一造船会社」に統合しています。
④自動車工場
後述するゴーリキー自動車工場(GAZ)の工場のことだと思います。
場所はこちらになります。
⑤航空機工場
ソコル航空機工場のことだと思います。
1932年設立。ニジニーノヴゴロドに本社を置く航空機製造会社です。
Mikoyan MiG-29といった戦闘機や、
Discovery Aviation Model 201といったユーティリティ航空機を製造しています。
なお、ロシアのウクライナ侵攻により、ヨーロッパ連合(EU)、英国、米国、その他多くの国から制裁を受けています。
⑥石油精製プラント
ルコイル=ニジェゴロドネフテオルグシンテス(LUKOIL-Nizhny Novgorodnefteorgsintez)のことだと思います。
1958年設立。ニジニーノヴゴロド州クストヴォにあるロシア最大の石油会社の一つであるルコイルの石油精製工場です。
ちなみにルコイルの本社はモスクワにあります。ロシア国内に4つの石油精製所を持っています。
⑦ボーリキー自動車
ゴーリキー自動車工場(GAZ)のことだと思います。
1929年設立。ニジニーノヴゴロドに本社を置く自動車会社です。
設立当時はフォード社のフォード・モデルAをベースにした中型車「GAZ-A」、フォード・モデルAAをベースにしたトラックシャーシの「GAZ-AA」を製造していました。
現在はミニバン「ガゼル」、小型トラック「GAZ-A31 ガゼル・ネクスト」、「GAZ-2310 ソボル」、中型トラック「ガゾン・ネクスト」を製造しています。
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