ブラジルのゴイアス州の州都ゴイアニア。
農産物(牛肉や大豆)の集積地として建設された計画都市です。
ケッペンの気候区分では、サバナ気候(Aw)に属します。
また、ゴイアニアには「ゴイアニア被曝事故」という悲しい過去があり、
1987年に同市内にあった廃病院跡に放置されていた放射線治療用の医療機器から放射線源格納容器が盗まれ、その後廃品業者などの人手を通しているうちに格納容器が解体されてガンマ線源のセシウムが露出。その光に興味を持った住民が接触した結果、被曝者は249人しました。
このうち、20名が急性障害の症状。4人が放射線障害で死亡した事故となっています。
それでは、物件の紹介へ進めたいと思います。
①海鮮焼き料理店
ブラジルの内陸部なのに、なぜ海鮮焼き?と思いましたが、
とりあえずGoogleマップにて「ゴイアニア」「seafood」で検索してみました。
この中で口コミ数と評判の良いお店は「Tucunaré na Chapa Restaurante」というレストランです。
お手頃な値段で海鮮焼き料理が味わえる人気店となっています。
②ニッケル精錬場
ゴイアス州に鉱山会社Anglo American Brasil (アングロ アメリカン ブラジル)社があり、
ニケランディアにあるCodemin鉱山や、バーホ・アウトにあるバーホ・アウト鉱山にて、
ニッケルの精錬(生産)を行なっています。
※Codemin鉱山やバーホ・アウト鉱山の場所については、後述のニッケル鉱山の欄にマップを貼っています。
③ニッケル鉱山
ニッケル(Ni)は、銀白色の金属で、耐食性、耐熱性に優れています。
そのため、各種合金として利用されています。
ニッケルは近年、EV(電気自動車)に使われるリチウムイオン電池の主要な構成要素のため、需要が拡大しています。
2020年のブラジルのニッケル生産量は、77100トンで世界第8位となっています。
ブラジル国内で主にニッケルを生産してるのは、ゴイアニアのあるゴイアス州とパラー州の2州で、
ゴイアス州が最もニッケル生産量が多い州となっています。
主な鉱山はゴイアス州ニケランディアにあるCodemin鉱山とバーホ・アウトにあるバーホ・アウト鉱山です。
これらの鉱山でニッケルを採掘をし、生産も行なっています。
④セラード博物館
Cerrado Memorialのことだと思います。
ゴイアス州の自然史の展示や、
ブラジル中部のポルトガル植民地起源の最初の村の元のサイズの再建した展示がある博物館です。
ちなみにセラード(cerrado)とは、ブラジル高原のまばらに茂る低木と草原からなる植生を指します。セラードがある一帯では、1970年代以降に国家事業として、大規模な土壌改良や社会資本整備を行い、大豆などの一大農業地域となっています。
また、ブラジル高原に広く分布する草丈の長い熱帯草原をカンポといいます。
カンポはポルトガル語で「畑」を意味し、樹木が生育しない草原のことを指します。
番外:世界遺産「ゴイアスの町の歴史地区」
ゴイアニアから北西130kmに位置するところに「ゴイアスの町の歴史地区」という世界遺産があります。
2001年に世界遺産登録。
ブラジル中央高原にある、18世紀前半に金鉱脈が発見されたことを機に築かれた植民都市です。
かつてゴイアス州の州都であり、現在は金鉱脈は枯渇しています。
この歴史地区は、コロニアル調の家が立ち並ぶ美しい街で、サンタナ大聖堂などの宗教建築があります。
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