中国河北省の省都石家荘(せっかそう/シージャーヂュアン)。
中国を代表する商品集散地、薬都として知られています。
それでは、物件の紹介へ進めたいと思います。
①トウモロコシ畑
石家荘のある河北省は、黄河の中下流域の地域華北に該当する地域です。
華北は内陸部の乾燥地域から運ばれた黄土が堆積しており、肥沃な土壌となっています。
また、気温が低く、降水量も少ないため後述の小麦や綿花を栽培しているのに適した土地となっています。
さて、トウモロコシ畑についてですが、
2021年の中国のトウモロコシ生産量は約270000千トンで世界第2位です。
中国では近年、肉類・乳製品の消費が増加しています。
そのため、家畜の頭数が増えているので、家畜の飼料としてトウモロコシの生産を増やしています。
中国国内のトウモロコシ生産が盛んな地域は、
北東部・東部(黒竜江省、吉林省、河北省、山東省)、内モンゴル自治区です。
※黒竜江省が最も生産量が多い
石家荘のある河北省もトウモロコシの生産が盛んな地域となっています。
②ナツメヤシ農園
ナツメヤシは乾燥気候を好むヤシの一種です。
実は食用としてドライデーツ、ジャムにし、
種子は油脂を取り出し化粧品や石鹸として用いられます。
西アジアから北アフリカの乾燥した地域が主産地となっています。
一応、中国でもナツメヤシを栽培しているようですが、生産量が多いわけではありません。
むしろ、中国ではナツメヤシより漢方やデザートに用いられるナツメ(棗)の方が有名です。
ナツメは、クロウメモドキ科の落葉樹です。中国北部が原産と言われています。
和名は夏に入って芽が出ること(夏芽)に由来するそうです。
英語ではjujubeまたはChinese date(中国のナツメヤシ)と呼ばれています。
ただし、ナツメヤシとナツメは別物です。
乾燥させた実は似ていますが、ナツメヤシはヤシの木であるのに対し、ナツメは落葉樹です。
物件のナツメヤシ畑は、実はナツメのことかもしれません笑
③小麦畑
石家荘のある河北省は、黄河の中下流域の地域華北に該当する地域です。
華北は内陸部の乾燥地域から運ばれた黄土が堆積しており、肥沃な土壌となっています。
また、気温が低く、降水量も少ないため後述の小麦や綿花を栽培しているのに適した土地となっています。
2021年の中国の小麦生産量は約137000千トンで世界第1位です。
中国国内の主な小麦生産が盛んな地域は、
東部(河南省、河北省、山東省、江蘇省、安徽省)です。
※河南省が最も生産量が多い
石家荘のある河北省も小麦の生産が盛んな地域となっています。
④綿花畑
石家荘のある河北省は、黄河の中下流域の地域華北に該当する地域です。
華北は内陸部の乾燥地域から運ばれた黄土が堆積しており、肥沃な土壌となっています。
また、気温が低く、降水量も少ないため後述の小麦や綿花を栽培しているのに適した土地となっています。
トウモロコシ畑、小麦畑、綿花畑で何回も同じ文章を繰り返しているのは、
高校地理で華北、黄土→肥沃な土壌、小麦、綿花は重要なキーワードだからです。
2020年の中国の綿花生産量は約5910千トンで世界第2位です。
中国国内の主な綿花生産が盛んな地域は、
東部(河北省、山東省、安徽省、湖北省)と新疆ウイグル自治区です。
※新疆ウイグル自治区が最も生産量が多い
石家荘のある河北省も綿花の生産が盛んな地域となっています。
⑤岩石製薬
石薬集団のことだと思います。
1984年に石薬集団の前身である河北製薬集団を設立。
1997年に石家荘市の3つの製薬グループと統合し、石薬集団となりました。
石家荘市に本社を置いています。
ビタミンAやビタミンCの製造、
ペニシリンをはじめとする抗生物質など医薬品原料を主力としています。
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