モルドバ共和国の首都キシナウ。
モルドバの中央に位置しており、中世より葡萄栽培が盛んな地域です。
繊維や電気機械、ゴムやプラスチック製造が盛んな都市でもあります。
早速、物件について紹介したいと思います。
①ブドウ農園
モルドバワインが有名な国ですので、葡萄栽培が盛んです。
国内でもキシナウが葡萄の栽培面積が一番広く、主に白葡萄を多く栽培しています。
葡萄が育ちやすい環境は、
①肥沃な土があること
②気温の日較差や年較差が大きい大陸性の気候
③傾斜地
と言われています。
モルドバ(キシナウ)は、
①肥沃な土であること
モルドバの土壌は黒土(チェルノーゼム)のため、土壌の表層に腐食が集積しているため肥沃な土となっています。
②内陸地のため、日較差と年較差が大きいです。
③傾斜地
モルドバはどちらかといえば平坦な土地が多いですが、地形図より小高い丘が点在しています。
丘は傾斜地になるので日当たりが良く、葡萄栽培に欠かせない日光を効率よく得られます。
以上より、モルドバは葡萄農園に適した土地なのです。
番外①:扇状地について
中学地理で扇状地について学んだと思います。
扇状地の扇央部で果樹園が多く造られています。
その理由は、扇頂→扇央→扇端に行くにつれ標高が低くなって行き、
扇央部が適度な傾斜地となるので、果樹にとって日当たりが良いからです。
また果実は、水が多いと枯れたり、腐りやすい性質を持つので、比較的粒の大きな岩や小石が堆積していて水はけが良い土地である扇央部が適しているからです。
番外②ワインベルトについて
ワインベルトというワードもあります。
画像(上)の紫色で塗られた北緯30度〜50度と南緯20度〜40度エリアがワイン用の葡萄栽培に適していると言われています。※モルドバ(赤)はワインベルトのエリア内です。
近年では、地球温暖化による気候変動や栽培技術の向上で、
ワインベルトのエリア外の国でも葡萄栽培が増えており、
イギリスやスウェーデン、インド、ベトナム、タイなども葡萄を栽培し、ワインを作るようになりました。
このようなワインベルトのエリア外で造られたワインを新緯度帯ワインと呼ばれています。
コメント