世界最大の島グリーンランド。面積216.6万 km²。
日本の面積が37.8万㎢。日本の面積の5.7倍大きい島です。
デンマーク領であり、最大の都市はグリーンランド島南西部に位置する主都ヌークです。
人口約2万人。ケッペンの気候区は、ET(ツンドラ気候)です。
グリーンランドは、
10世紀頃のノルウェー生まれのヴァイキング「赤毛のエイリーク」が名付けました。
なぜグリーンランドという地名なのかというと、
エイリークがグリーンランドへ上陸する前に発見した島をアイスランドと名付け、
アイスランドへの入植者を募集しましたが、名前がいかにも寒そうなので、入植希望者がなかなか現れませんでした。
そこで、新たに発見した大きな島に多くの入植者が現れることを期待してグリーンランドと名付けました。
ちなみに年平均気温はアイスランドの方が暖かいです。
発見された当時は、どんな島か情報が得られない時代なので、アイスランドより気候がいいと思い込み、入植した人もいたと思います笑
それでは、物件の紹介へ進めたいと思います。
①カレイ漁事業
カレイ(鰈)は、カレイ目カレイ科の魚類です。
砂や泥の海底に生息しています。北極海、太平洋、インド洋、大西洋と広い範囲で分布しています。
2021年のカレイ・ヒラメ漁獲量で、グリーンランドは世界5位です。
※1位アメリカ、2位中国、3位ロシア、4位韓国、6位日本
グリーンランドには、ロイヤルグリーンランドという水産物供給会社があります。
1774年設立。ヌークに本社を置いています。
デンマークの王立グリーンランド貿易会社から始まり、
1979年に貿易業務はグリーンランド政府に引き継がれ、
ロイヤルグリーンランドという社名に改称しました。
ロイヤルグリーンランドの主な水産物は、タイセイヨウダラ、サバ、赤魚、黄金ガレイ、カラスガレイです。
黄金ガレイは砂や泥の海底に生息しているので、トロール船で漁獲します。
トロール船は海底の土を撹拌させるので、海底生物の環境悪化が進むので禁止の声が多い漁法ですが、
※ポートエリザベス編で紹介しています。
なお、黄金ガレイ漁では混獲はほとんどなく、また漁による影響が少ない砂質の海底に生息しているので、生息地の環境への影響がないようです。
②フィヨルド観光船
番外:世界遺産「イルリサット・アイスフィヨルド」について
グリーンランド西部に位置する「イルリサット・アイスフィヨルド」は2004年に世界遺産に登録されています。※2019年範囲変更
今から約1万年前の最終氷期に形成されたセルメク・クジャレク氷河と、フィヨルドからなる地域です。
セメルク・クジャレク氷河は、標高1200mあり、そこから海まで繋がる広大な氷河です。
また、世界で最も早い流れをもつ氷河でもあり、1日に20~35メートル移動すると言われています。
このイルリサット・アイスフィヨルドを観るには、沿岸フェリーの「sarfaq ittuk ferry」を利用するのが主な方法のようです。
https://aul.gl/en/traffic/
南グリーンランドのカコルトクと北グリーンランドのイルリサットを結ぶ大型の沿岸フェリーで、
北行き航路4泊、南行き航路3泊で行き来しています。
フェリー内は、個室・一般キャビン、食堂、カフェ、有料Wi-Fiが完備しています。
もちろん、ヌークの港にも発着しています。
本題:フィヨルド観光船
世界遺産の話はさておき、本題の物件名の「フィヨルド観光船」についてですが、
ヌークからフィヨルド観光用の船がいくつか出ています。
その中で私が気になったのは、
「Nuuk Water Taxi」というモーターボートの少人数ツアーを行っている会社です。
https://watertaxi.gl/en/
黄色いボートで、壮大なフィヨルドや氷山を真近で見られたり、
クジラ、アザラシ、鳥類のような野生動物の観察もできたりします。
フィヨルド観光以外にも、魚釣りツアーもあり、
釣った魚を夜にシェフが調理し、それを食べることができます。
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