東ティモールの首都ディリ。
ティモール島北東部に位置する都市です。
ケッペンの気候区分はサバナ気候(Aw)に属します。
東ティモールについて
東ティモールは、2002年にインドネシアから独立した国です。
人口:約130万人(2020年)
面積:1.5万㎢
公用語:テトゥン語、ポルトガル語
主な宗教:キリスト教カトリック
主な産業:コーヒー、石油
それでは、物件の紹介へ進めたいと思います。
①高地コーヒー園
コーヒーの木の生育に必要な降雨量は年間1800mm〜2500mmと言われています。
そして、成長期に雨が多く降り、収穫期には乾燥している、雨季と乾季がある環境が必要です。
東ティモールはサバナ気候なので、雨季、乾季があります。また年間降水量は、2000mm以上あるため、生育に適した環境です。
また、コーヒー豆は寒暖差が激しい山岳地で栽培すると、コーヒーチェリーの種子が硬くしまり、味が凝縮されます。
東ティモールの約2/3は、山岳地帯であり、2000m以上の山々が連なっているので、
コーヒーの栽培に適した土地といえます。
東ティモールのコーヒ豆生産量は、7500t(2020年)。世界第38位です。
東ティモールの代表的なコーヒー園は「レテフォホ」で、東ティモール最高峰ラメラウ山(タタ・マイラウ山)の麓に位置しており、標高1500〜2000mの高地となっています。
レテフォホで採れたコーヒー豆は、日本でも購入ができます。
②天然ガス田
オーストラリアと東ティモールの近海に「グレーター・サンライズ」と「バユ・ウンダン」という天然ガス田があります。
いずれもオーストラリアと東ティモールの共同開発区域となっています。
長年、
バユ・ウンダン ガス田は枯渇になっているので、
現在は、グレーター・サンライズ ガス田の液化天然ガス(LNG)事業開発が前進しています。
③海底油田
バユ・ウンダン ガス田の北側にキタン油田とバッファロー油田があります。
いずれも海底油田です。
④原油パイプライン
前述のグレーター・サンライズで採掘された天然ガスや原油を東ティモール南部へ送るパイプラインの計画が進められています。
ただし、東ティモール南部はインフラが乏しく新規にLNG液化プラントを建設するには、
道路、飛行場、港湾施設、電力設備等の建設コストがかかることや、
ティモール海溝3300mの水深をパイプラインで横断するのは技術的に困難なので、
オーストラリアのダーウィンにLNG液化プラントを建設した方がコストを抑えられるという主張もあるようです。
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