ペルー中西部の港湾都市チンボテ。
漁業が盛んで、ペルーの漁業の75%以上がチンボテに拠点を置いています。
また、魚の缶詰や魚粉といった魚類加工業が発達しています。
降水量がほとんどない地域で、
ケッペンの気候区分では、砂漠気候(BW)に属しています。
寒流であるフンボルト(ペルー)海流によって、砂漠気候ですが気温は涼しく、
最寒月である9月の平均気温が約13°C。最暖月である2月の平均気温が約26°Cとなっています。
ちなみに、フンボルト海流とは、南アメリカ大陸の西岸を北上する湧昇性寒流です。
蒸発する水蒸気量が極めて少ないことから、海岸砂漠であるアタカマ砂漠を出現させる原因となっています。また、プランクトンが豊富な海流であるため、ペルー沖にはカタクチイワシ(アンチョビー)が多く生息しています。
それでは、物件の紹介へ進めたいと思います。
①イワシ漁事業
記事冒頭でも述べていますが、ペルー沖には寒流のフンボルト海流が流れています。
このフンボルト海流はプランクトンが豊富なため、ペルー沖にはカタクチイワシ(アンチョビー)が多く生息しています。
なので、ペルー沖のチンボテはイワシ漁が盛んであり、世界有数の漁場となっています。
そして、2021年のイワシ漁獲量ランキングではペルーが約527万トンで世界1位となっています。
なお、2位チリ(約97万トン)、3位日本(約95万トン)となっており、ペルーの漁獲量は2位と大差をつけ圧倒しています。
②シャケ漁事業
ペルーのシャケ(サーモン)漁獲量は世界14位です。
むしろ、ペルーの隣国チリがシャケ(サーモン)の漁獲が盛んで、世界2位となっています。
ペルーのシャケ漁は養殖です。
というのも、そもそもシャケ(サーモン)は北半球に生息する魚なので、
南半球のペルーには生息していませんでした。
ペルーの隣国チリで日本の専門家達が川に放さず人工的に育てる海面養殖を成功したのを機に、
シャケの養殖がチリ、ペルーに広まり現在に至っています。
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