ルーマニア南部のワラキア盆地(ルーマニア平原)にある首都ブカレスト。
ルーマニアの政治、経済、文化の中心で、交通の要地でもあります。
ケッペンの気候区分は、冷帯湿潤気候(Df)に属します。
産業は、第二次世界大戦後に重工業が発展。
以降、機械、化学、繊維、食品加工などの工業が発達しています。
それでは、物件の紹介へ進めたいと思います。
①吸血鬼グッズ屋
1897年にイギリスで出版された怪奇小説「吸血鬼ドラキュラ」のモデルとなったヴラド3世(串刺し公)の生家は、ルーマニアのシギショアラにあります。
そのためルーマニアでは、お土産としてTシャツ、ペン、人形、マグネットなどの吸血鬼グッズを販売しています。
ブカレスト市内のお土産屋「Romanian Boutique」にも吸血鬼グッズを販売しています。
番外:世界遺産「シギショアラ歴史地区」
シギショアラ歴史地区は、ハンガリー王の移民政策により、12世紀から13世紀にかけて、ドイツの職人・商人を入植させ、造られた城塞都市です。
入植したドイツの職人・商人はギルドを形成し、トランシルヴァニア地方の商業の中心として栄えました。そのためか、シギショアラ歴史地区には「仕立屋の塔」や「縄職人の塔」など、ギルドに由来する名を持つ塔があります。
街の中心には時計塔があり、シギショアラ歴史地区でひときわ目立つランドマークとなっています。
そして、この時計塔の近くには吸血鬼ドラキュラのモデルとなったヴラド3世の生家「ヴラド・ドラクル邸」があり、現在はレストランとして営業しています。
②ハチミツ工場
ルーマニアは、ハチミツの名産地です。
特にルーマニア産のアカシア蜂蜜は、香りや味にクセが少なく、上品な甘味が特徴だそうです。
そして本題の物件についてですが、物件名が養蜂場ではなくハチミツ工場なので、今回はハチミツ製品を製造している会社を探してみました。そして、見つけたのが「Apidava S.R.L.(アピダバ)」です。
ルーマニアのアルバ県ブラジにあるハチミツ工場です。
ハチミツをはじめ、ハチミツを使用したキャラメルやコスメ用品も製造しています。
③自動車工場
Dacia(ダチア)の工場のことだと思います。
ダチアは、1966年設立。ルーマニアのミオヴェニに本社を置く自動車メーカーです。
現在は、ルノーグループ傘下となっています。
設立当初は、ルノーの「ルノー8」や「ルノー12」をノックダウン生産していました。
ノックダウン生産とは、他の場所で生産された部品を集め、現地で組立・販売などをする生産方式のことです。
・自動車などをそのまま輸入すると形状がかさばるため、単位体積あたりに積み込める価値の低下
・完成した自動車をそのまま輸送すると、輸送時に車体が傷付く可能性があり、損失の恐れ
・自国の産業や雇用を保護・育成
などの点から採用される生産方法です。
1980年代中盤からルノーから離れ、独自のモデルを開発し始めましたが、
業績は悪化。1999年にルノーが株式の過半数を取得して傘下に収め、ルノーの元で経営再建を図ることとなりました。
代表的な車種は「ロガン」、「サンデロ」です。
本題の自動車工場ですが、
ダチアの自動車工場は、ルーマニアの中南部ミオヴェニにあります。
④3000部屋宮殿
議事堂宮殿(国民の館)のことだと思います。
1997年竣工。ブカレストにあるルーマニア議会の議事堂および観光施設です。
1980年代、当時の共産党書記長だったニコラエ・チャウシェスクが国会宮殿として造成した建物です。
地上10階、地下4階、高さ84m、幅275m、奥行き235m、延床面積330,000㎡、部屋数は3107。
この部屋数から物件名のモデルは、議事堂宮殿のことだと予想できます。
この議事堂宮殿はホールや廊下などの一部分を有料で一般公開していますが、一部分しか公開しないのは、3000部屋以上あるため管理ができないからだと言われています。
また、建物内には「現代芸術美術館」や「議事堂博物館」もあります。
⑤ペコロム石油
OMV Petrom S.A(ペトロム)のことだと思います。
1991年設立。ブカレストに本社を置く総合石油会社です。
ルーマニア最大の企業の一つで、南東ヨーロッパ最大の石油、ガスの生産企業でもあります。
2004年以降は、オーストリアの石油会社「OMV」の子会社となっています。
コメント