ブラジル南部リオグランデ・ド・スル州の州都ポルトアレグレ。
都市名のポルトアレグレは「陽気な港」という意味で、ブラジルを代表する港町となっています。
①アサード焼肉店
アサードとは、アルゼンチンやその周辺国で食べられている肉料理です。
ブラジルの肉料理であるシェラスコに似ていますが、
シェラスコは火が立っている炭火で炙るように焼くのに対し、
アサードは火が弱まった熾火でブロック肉をゆっくり燻すように焼くようです。
ですので、焼きあがるまでに1時間ほど時間がかかるそうです。
本題のアサード焼肉店ですが、
アルゼンチンやウルグアイに程近いポルトアレグレには、Ruta Asado y Barというレストランがあります。
②大豆畑
大豆は中国(東アジア)原産の豆科の作物です。
気候に対する適応力が高く、短期間で栽培できるのが特徴のため、
熱帯から寒冷地まで広く栽培されています。
大豆は食用、醤油、豆腐、油脂の原料のほか、大豆の絞りかすを肥料や飼料として用いられています。
本題の大豆畑ですが、
2021年のブラジルの大豆生産量は134935千トンで、世界一位です。
※世界第2位はアメリカ
そもそも大豆は中国から朝鮮半島を経由して約2000年前に日本に伝来しました。
そこから1853年の黒船来訪の時にペリーが日本の大豆をアメリカに持ち帰り、
アメリカで栽培が始まったそうです。※諸説あります
以降、アメリカでは大豆は飼料・油脂としての需要が高まり、世界最大の大豆生産国となりました。
日本はアメリカから大豆を輸入していましたが、
1973年にアメリカの大豆輸出規制により、日本での大豆の価格が高騰。
輸入大豆のほとんどをアメリカに頼っていた日本では、新たな輸入先を模索。
そこで、当時首相であった田中角栄氏が目につけたのがブラジルでした。
ブラジルは1970年代以降に国家事業として、
ブラジル高原に広がるセラードという農作物に適さない土地を
大規模な土壌改良や社会資本整備を行い、大豆の栽培を開始。
日本もブラジルの大豆を輸入するようになりました。
以降、大豆はセラードが広がるブラジル高原以外の土地でも栽培が広がり、
ポルトアレグレのあるリオグランデ・ド・スル州といったブラジル南部でも栽培が行われています。
そして、ブラジルの広い範囲で大豆の生産が増えていった結果、
2010年代後半に世界一の生産量となりました。
③ブドウ畑
ブラジルでブドウが生産されている主な産地は、
ポルトアレグレのあるリオグランデ・ド・スル州とサンタカタリーナ州です。
この二つの州だけで、生産量がブラジル国内の9割を占めています。
なお、栽培されたブドウの大部分は食用ブドウとなっており、ワインの生産は少量となっています。
※ワイナリーですが、カシアス・ド・スルにあるブドウ畑はこちら
Zanrosso Winery – Wine Valley Farm
④牧場
ポルトアレグレのあるリオグランデ・ド・スル州は温帯草原のパンパが広がっています。
パンパは肥沃な土壌のため小麦やトウモロコシの栽培が盛んです。
また草を食べる牛や羊などの飼育も盛んなので、牧場が広がっているのが特徴です。
ですので、ポルトアレグレ周辺には牧場が多くあります。
⑤鉄鋼工場
Gerdau S.A.(ジェルダウ)のことだと思います。
1901年設立。ポルトアレグレに本社を置くブラジル大手鉄鋼会社です。
ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、コロンビア、ペルー、メキシコ、ドミニカ共和国に工場を持っています。
※ポルトアレグレに程近いSapucaia do Sul(サプカイア・ド・スー)に工場があります。
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